文科省・新着情報
令和5年9月1日
文部科学省では、国立研究開発法人科学技術振興機構を通じて、国際的な科学技術コンテストに参加する若者を支援する事業を実施しております。このたびオンラインにより開催された「第16回国際地学オリンピック(主催:International Geoscience Education Organization (IGEO))」に参加した生徒全員が銀メダルを獲得したとの連絡を受けましたので、報告いたします。 また、文部科学省では、国際的な科学技術コンテストにおいて、特に優秀な成績をおさめた者等に対して文部科学大臣表彰等を行っており、このたびの成績を踏まえ、受賞者を決定しましたので、併せてお知らせします。 (共同発表:特定非営利活動法人地学オリンピック日本委員会)
1.受賞状況
銀メダル4名
(上記4名が文部科学大臣表彰を受賞する)
※金メダルは参加者の約10%、銀メダルは20%、銅メダルは約30%の割合で与えられる。
2.参加者
4名の高校生
3.受賞者詳細
岩永 龍樹 さん | 桐光学園高等学校(神奈川県) | 3年 | 銀メダル |
奥山 裕樹 さん | 栄光学園高等学校(神奈川県) | 3年 | 銀メダル |
高原 一眞 さん | 奈良県立青翔高等学校(奈良県) | 3年 | 銀メダル |
松尾 京佳 さん | 宮崎県立宮崎西高等学校(宮崎県) | 3年 | 銀メダル |
4.参加国数/人数
32か国・地域/172名
5.場所/期間
オンライン開催(大会主催:International Geoscience Education Organization(IGEO)
令和5年8月20日(日曜日)~8月26日(土曜日)(日本時間)
6.派遣機関
特定非営利活動法人地学オリンピック日本委員会
<参考資料>
◆大会概要
・国際地学オリンピックは、2007年に韓国にて第1回大会が開催。
・2023年の大会は、第16回目。
・日本は、2008年から参加を開始し、毎年4名の生徒を日本代表として派遣。本年は15回目の参加。
・昨年の大会は、34か国・地域から204名の生徒が参加し、日本は金メダル1名、銀メダル2名、銅メダル1名受賞。
・本年の大会は、32か国・地域から172名の生徒が参加し、日本は銀メダル4名受賞。
◆日本代表団(参加生徒)の日程
8月20日(日曜日) | 開会式 |
8月21日(月曜日) | Earth System Project(ESP)準備 |
8月22日(火曜日) | Earth System Project(ESP)発表 |
8月23日(水曜日) | Data Mining Test(DMT)、National Team Field Investigation(NTFI)準備 |
8月24日(木曜日) | National Team Field Investigation(NTFI)発表 |
8月25日(金曜日) | Pledge, Art in Earth Science |
8月26日(土曜日) | 閉会式 |
※日本代表メンバーは8月20日(日曜日)~8月27日(日曜日)まで、つくば市のホテルに滞在して参加
※ESP:国際チームによる地球システムに関する調査とポスタープレゼンテーション
※DMT:コンピュータを利用した地学に関するデータ分析と思考力を問う個別試験
※NIFI:各国参加生徒チームで事前に実施する野外調査とその成果のプレゼンテーション
※Pledge, Art in Earth Science:地球科学に関連するアート作品等の発表
◆国際地学オリンピックにおける直近の日本代表の成績
2019年 (第13回韓国・大邱大会)
金メダル4名(参加規模:43か国・地域、163名)
2020年 新型コロナウイルス感染拡大により中止。
2021年 (第14回大会(オンライン開催))
Excellent1名、Very Good2名、Good1名(参加規模:34か国・地域、185名)
2022年(第15回イタリア大会(オンライン開催))
金メダル1名、銀メダル2名、銅メダル1名(参加規模:34か国・地域、204名)
※2021年度は、メダルの代わりに金メダルに相当するExcellent、銀メダルに相当するVery Good、銅メダルに相当するGoodがそれぞれ、約10%、約23%、約26%の割合で与えられた。
◆国際地学オリンピック(IESO=International Earth Science Olympiad)について
国際地学オリンピック(International Earth Science Olympiad; IESO)は、国際地質科学連合(IUGS)の下部組織が支援するInternational Geoscience Education Organization (IGEO) の主要活動として創設された、高校生のための地学の国際大会である。2007年に第1回大会が韓国で開催され、以降、コロナ禍で中止となった2020年を除いて毎年開催されている。大会は、地学分野に秀でた生徒の発掘と地学学習の促進、ならびに地学および地学教育における国際交流・協力の促進を主な目的としている。
◆日本地学オリンピックについて
日本地学オリンピックは、地球惑星科学や宇宙惑星科学などの才能・素質のある高校生・中学生を見出すとともに、わが国の地学教育の充実・発展に寄与することを目的として、国際地学オリンピック日本委員会(2009年2月よりNPO法人地学オリンピック日本委員会に移行)が2007年に第1回大会を開催。2008年以降、毎年4名の生徒を派遣している。
第16回日本地学オリンピックは、第17回国際地学オリンピック大会(開催国:中国)の代表選考も兼ねて、募集が2023年9月1日(金曜日)~11月15日(水曜日)、一次予選が12月17日(日曜日)、二次予選が2024年1月21日(日曜日)、本選が3月10日(日曜日)~3月12日(火曜日)の日程で開催される。
お問合せ先
文部科学省科学技術・学術政策局人材政策課
冨田、勝屋
電話番号:03-6734-4191(直通)
特定非営利活動法人地学オリンピック日本委員会
澤口、瀧上
電話番号:03-3815-5256