外務省・新着情報

令和5年7月19日

 7月19日、東京電力福島第一原子力発電所(東電福島第一原発)のALPS処理水の取扱いに関する在京外交団等向け説明会をテレビ会議形式で実施し、46の国・地域から56名が参加しました。同説明会は、東電福島第一原発事故以降122回目となります。

  1. 冒頭、IAEAグロッシー事務局長が7月4日から7日まで訪日されたことを踏まえ、外務省から同事務局長訪日の概要、4日に同事務局長から岸田総理に手交された包括報告書について説明を行いました。続いて、経済産業省・資源エネルギー庁から、同報告書の詳細を、東京電力から、5日にIAEAと同社が締結したALPS処理後の水中で飼育中の魚に係るPractical Arrangements及び東電福島第一原発域内に立ち上げたIAEAのオフィスについて説明を行った後、出席者との間で質疑応答が行われました。
  2. 我が国としては、今後も関係省庁一体となって、東電福島第一原発の状況についての情報を国際社会に対して透明性をもって丁寧に説明していく考えです。

[参考1]出席国・地域
 アイスランド、アルゼンチン、アンゴラ、イラン、インドネシア、ウルグアイ、英国、エクアドル、オーストラリア、ガーナ、カタール、韓国、ギニア、キューバ、ギリシャ、コソボ共和国、シリア、シンガポール、スイス、スリランカ、セルビア、タイ、チェコ、中国、ドイツ、ニカラグア、ニュージーランド、ノルウェー、パラグアイ、バングラデシュ、フィジー、フィリピン、フィンランド、フランス、ブルガリア、ブルキナファソ、米国、ベトナム、香港、マダガスカル、マラウイ、マレーシア、ミャンマー、メキシコ、ラオス、ルクセンブルク

[参考2]ALPS処理水
 ALPS(多核種除去設備(Advanced Liquid Processing System))等により、トリチウム以外の放射性物質について安全に関する規制基準値を確実に下回るまで浄化した水。さらにALPS処理水は、その後十分に希釈され、トリチウムを含む全ての放射性物質について安全に関する規制基準値を大幅に下回るレベルにした上で、海洋放出されることが想定されている。

[参考3]グロッシー国際原子力機関(IAEA)事務局長の訪日

[参考4]グロッシー国際原子力機関(IAEA)事務局長による岸田総理大臣表敬

[参考5]東京電力福島第一原発におけるALPS処理水の安全性レビューに関するIAEA包括報告書の公表


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