外務省・新着情報

ロシア議会下院における「軍国主義日本」法案可決

【北海道新聞 荒谷記者】ロシア下院が今日、9月3日のロシアの記念日である第2次大戦終結の日を「軍国主義日本に対する勝利と第2次大戦終結の日」と改称する法案を可決しました。日本政府の受け止めと、この法案自体は、去年からロシアの国会で審議されていたんですが、このタイミングでの可決となった狙いについて、どのように考えるかお聞かせください。

【小野外務報道官】御指摘の報道については承知しています。
 当該法案の意図等について、コメントする立場にはないと認識しています。また、現時点で、我が国として、本件法案についてコメントをすることは差し控えたいと思います。
 その上で申し上げれば、先の大戦に係る我が国の認識・立場については、繰り返しロシア側にも伝えてきているところであり、引き続き、適切に対応してまいります。
 いずれにしても、日本としては、ロシアによるウクライナ侵攻を一日も早く止めさせるため、厳しい対露制裁と強力なウクライナ支援を継続していく考えです。

ロシアが岸田政権を「軍国主義日本」と批判

【北海道新聞 荒谷記者】ロシア側は、今年に入ってから、特に日本、この法案だけでなくて、今の岸田政権について、軍国主義化しているなどと、安保関連3文書の策定や防衛費の増額をとらまえて、そのように日本政府を表現することがありますが、そのことについて、どのようにお考えかお聞かせください。

【小野外務報道官】ロシア側が、御指摘のような発言を行っていることについては、承知しています。
 我が国としては、国家安全保障戦略に記載していますとおり、平和国家として、専守防衛に徹し、他国に脅威を与えるような軍事大国とはならないということを、我が国の安全保障に関する基本的な原則として、しっかり維持してきており、ロシア側の主張は受け入れられるものではありません。
 ロシア側に対しては、累次の機会をとらえ、外交ルートを通じて、国家安全保障戦略を含む、我が国の安全保障政策について説明を行ってきているところでありまして、引き続き適切に対応してまいります。

ロンドンにおけるG7外相会合

【NHK 岩澤記者】今夜、英国のロンドンで行われるG7外相会合について伺います。直近では、中国を米国のブリンケン米国務長官が訪問し、習近平国家主席と会談した他、ウクライナではダムが決壊し、大規模な洪水被害が拡大していますが、今回の会合では、こうした国際情勢について議長国として、どのような議論を行いたい考えでしょうか。

【小野外務報道官】本21日に、ロンドンで開催予定のG7外相会合における、議論の具体的な中身について、私(小野外務報道官)の方から、現時点で予断をすることは差し控えたいと思いますが、国際社会が直面する喫緊の課題について議論を行う予定であり、我が国としては、本年のG7議長国として、本件会議における議論をしっかりとリードしていく方針です。

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