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渡辺復興大臣記者会見録[令和5年6月20日]

令和5年6月20日(火)10:15~10:23 於)復興庁記者会見室

1.発言要旨

 
 1点目は、『東日本大震災 復興の教訓・ノウハウ集』の英訳についてであります。

 東日本大震災の発災から今日に至るまで、我が国は世界各地から多大な御支援を頂きました。そのお返しの意味を込めて、災害対策の先進国である日本の知見を海外にも広く展開するため、この度、令和3年3月に公表した教訓・ノウハウ集の英訳版を作成したところであります。

 この英訳版については、昨日、ウクライナの副首相にお渡ししたほか、今年2月に大地震に遭われたトルコ・シリア両国の大使館にお届けするとともに、さらに各国でご活用いただけるよう、ホームページへの掲載などを進めております。詳細については事務局へお問い合わせください。

 2点目、6月25、26日に宮城県を訪問いたします。6月25日は、仙台市を訪問し、東北の未来に向けて新たな取組に挑んでいる事業者の方々にお集まりいただき、お話をお伺いして、意見交換を行う予定であります。

 翌26日は、防災教育の現場を見るため、石巻市で石巻小学校と青葉中学校を視察いたします。また、松島町では観光の状況を視察し、名取市では名取市サイクルスポーツセンターにて企業誘致の状況等をお伺いする予定であります。詳細については事務方にお問い合わせください。

 3点目、福島をテーマとする外国人日本語作文コンクールの開催についてであります。復興庁では、福島をテーマとする外国人日本語作文コンクールを開催いたします。このコンクールは、世界各国で日本語を学んでおられる方に、日本語での作文の作成をきっかけに、原子力災害からの復興の現状や福島の安全性と魅力などについて理解を深めていただくことを通じて、風評の影響の払拭を図ろうとするもので、初めての試みであります。

 7月10日より2か月間、各国の日本語学校やホームページなどでご案内して作品を募集し、審査の上、復興大臣賞、福島県知事賞などを含む受賞者を決定いたします。また、復興の現状などを実際に見て実感いただくため、この秋、応募者の中から何人かを福島県の浜通りへと招待することも予定をしています。そのほか詳細については事務方にお尋ねください。

 

2.質疑応答

(問)最後の、作文コンクールの件でお伺いしたいんですけれども、原子力災害からの復興理解を深めてもらおうということですけれども、作文のテーマ自体が原子力に関するものとか、そういう縛りを付けているということでいいんですか。

(答)テーマですね。

(問)はい。

(答)テーマについてでございますが、これはあくまでも福島というテーマでございます。福島というイメージから、例えば今言ったような原子力の問題もあるかもしれません。それとも、福島の復興の状況について書く場合もありますし、様々なイメージがあります。したがって、思いとしては、私の心の中の福島、こんなことを一応テーマとして考えているわけであります。

(問)1点目の震災の教訓のところでお伺いしたいんですが、ウクライナに昨日もお渡しされていましたが、この英訳を通じて世界にどのように貢献していきたいかという大臣の思いと、ほかの地域や国に今後、具体的にお渡しするという日程などが今の時点であるのかどうかお聞かせください。

(答)この英訳文については先週の金曜日にようやく出来上がったということで、ウクライナの訪問に合わせることができました。そして、更にその後、実際にはトルコ・シリアについて、既にこのノウハウ集をお送りしております。この思いは、日本は災害大国であります。様々な災害の中から不死鳥のようによみがえってきた、そういった思いがあるわけですけれども、このためには様々な施策を一つ一つ積み上げて現在まで来ているというふうに思っておりますので、様々な視点から復興の状況について、被災された各国においてそれを参考にしていただければ幸いだと、そのように思っております。

 したがって、今後は、例えば津波で被災した島嶼諸国ですね、そういったところにもお送りをしていきたいというふうに思っておりますし、広くアピールをしていきたいというふうに思っています。

(以  上)

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