経産省・新着情報

2023年6月2日

経済産業省は、この度、「ディープテックスタートアップの評価・連携の手引き」を取りまとめました。本手引きは主に、ディープテックスタートアップとの連携を考える事業会社の経営層やミドルマネジメントの方に、連携に当たっての考え方や実務を進める上でのポイントを確認するためにご活用いただけます。

1.背景とねらい

経済産業省は、革新的な技術に裏打ちされた新たな企業・産業の創出やそれによる多様な社会課題の解決を目指し、助成事業などを通じてディープテックスタートアップの事業成長やそれらが有する革新的な技術の社会実装を支援しています。

ディープテックスタートアップが自社の事業の成長や技術の事業化を実現するには、大きな経営資源を有する事業会社と適切に連携することも重要です。この観点から、経済産業省ではこれまで、「事業会社と研究開発型ベンチャー企業の連携のための手引き」や特許庁と連携して「オープンイノベーション促進のためのモデル契約書」などを策定してきました。

しかし、これまでの取組みの中では事業会社がディープテックスタートアップとの連携を進める上での課題や対応策は整理されましたが、連携の実施に当たってトップマネジメント(経営層)が持つべき考え方やミドルマネジメント(管理職層)が認識すべき実務上のポイントを、必ずしも網羅的かつ具体的には整理できていませんでした。

2.「ディープテックスタートアップの評価・連携の手引き」

こうした背景から、経済産業省では、ワーキンググループを立ち上げて上記の課題を検討し、この度、検討の成果を踏まえて「ディープテックスタートアップの評価・連携の手引き」をとりまとめました。

本手引きでは、事業会社とディープテックスタートアップとの連携において事業会社側のあるべき姿と現状の課題を、A:事業戦略、A´:トップからミドルへの権限移譲、B:体制、C:スタートアップの評価/見極め、D:スタートアップとの連携/協業プロセス、E:コミットメント/マインドセット、の6項目に分けてそれぞれ整理し、各項目において、連携において持つべき考え方や実務的に重要なポイントを明らかにしました。

【「手引き」の全体像】

また、それらに基づき、「ディープテックSUとの連携の「実践度合い」チェックリスト」を作成しました(本手引きの23ページ目から28ページ目)。本チェックリストは、上記6項目を計36個の設問に落とし込んでおり、本チェックリストを活用することで、ディープテックスタートアップとの連携における自社の取組みの状況を点検することができます。

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担当

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