外務省・新着情報

令和5年5月1日

 4月27日(現地時間同日)、コンゴ民主共和国の首都キンシャサにおいて、南博之駐コンゴ民主共和国日本国特命全権大使とクリストフ・ルトゥンドラ・アパラ・ペンアパラ副首相兼外務・仏語圏大臣(H.E. Mr. Christophe LUTUNDULA APALA Pen’APALA, Vice-Prime Minister, Minister for Foreign Affairs and Francophony, Democratic Republic of the Congo)との間で、供与額9億円の無償資金協力「国立リモートセンシングセンター整備計画」に関する書簡の交換が行われました。

  1. コンゴ民主共和国は、日本の6倍強の広大な国土に、豊富な鉱物資源や森林・水資源を有し、農業やエネルギー開発の豊かなポテンシャルを持つ資源国です。一方で、長年の政情不安等の影響による社会の不安定さや基盤インフラの未整備等の課題が同国の経済財政再建に向けた障壁となっており、物的・人的リソースの欠如から、資源の探査や利活用は進んでいません。こうした課題への対応のため、資源開発を念頭に置いたリモートセンシング能力向上のためのインフラを整備することの意義は大きいと言えます。
  2. この協力は、首都キンシャサにおいて、国立リモートセンシングセンターの施設及び関連機材を整備することにより、鉱物資源や森林・水資源等の探査・利活用の能力向上の基盤を強化し、もってコンゴ民主共和国の持続的な経済成長に寄与するものです。
  3. 我が国は、2022年8月に開催した第8回アフリカ開発会議(TICAD8)において、脱炭素への構造転換を見据えた「グリーン成長」の推進に取り組むことを表明しており、これらの協力は同表明を具体化するものです。
(参考)コンゴ民主共和国基礎データ

 コンゴ民主共和国の面積は約234.5万平方キロメートル、人口約8,956万人(2020年、世界銀行)、人口一人当たり国民総所得(GNI)は580米ドル(2021年、世界銀行)。


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