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令和5年4月17日
セッション1に臨む前に記念撮影に応じるG7外相
議長を務める林外務大臣
セッション1で議論を行うG7外相

 4月17日午前9時35分から約60分間、林芳正外務大臣は、「インド太平洋」セッションを開催したところ、概要は以下のとおりです(G7各国外相及び欧州対外活動庁(EEAS)事務次長(EU上級代表の代理)が参加)。

  1. 本セッションでは、冒頭、林大臣から、国際社会は歴史的な転換期を迎えており、力による一方的な現状変更の試みやロシアによるウクライナ侵略、核兵器による威嚇を断固として拒否し、法の支配に基づく国際秩序を守り抜くというG7の強い意志を、力強く世界に示したい旨述べました。また、「グローバル・サウス」と呼ばれる新興国・途上国が様々な課題に直面する中、G7として彼らと共に課題に取り組みたい旨発言しました。
  2. 林大臣から、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」やFOIPの新プランに関する日本の考え方について説明し、G7各国から、支持が表明されました。また、G7として、インドとの協力が重要であることを強調するとともにASEANや太平洋島嶼国を含むインド太平洋地域への関与を強化していくこと、G7の枠組みにおいて、インド太平洋に関する議論を定例化し、連携を強化していくことで一致しました。
  3. 東南アジアについて、林大臣から、ASEAN中心性・一体性を支持しながら、G7として中長期的にASEANとの協力を強化していく必要があり、「インド太平洋に関するASEANアウトルック」に沿った協力を進めていくことが重要である旨述べました。また、G7として、ASEANへの関与を強化していくことで一致しました。
  4. 太平洋島嶼国について、林大臣から、日本は、本年1月にキリバスとニューカレドニアに公館を開設し、現地でのプレゼンスを強化していること、また、昨年5月のフィジー及びパラオ訪問に続き、先月にソロモン諸島及びクック諸島を訪問し、太平洋島嶼国地域との関係を強化している旨説明しました。また、G7として、太平洋島嶼国との関与強化を歓迎し、「ブルーパシフィック大陸のための2050年戦略」 に沿って、太平洋島嶼国の優先事項及びニーズを尊重する重要性について一致しました。

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