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2023年4月14日

特許庁では、地域ブランドを適切に保護することにより、信用力の維持による競争力の強化と地域経済の活性化を支援することを目的として、「地域団体商標制度」を運用しています。
このたび、九州経済産業局と近畿経済産業局の仲介で、地域団体商標として登録されている「指宿鰹節」(鹿児島県指宿市)と「三木金物」(兵庫県三木市)の事業者によるコラボレーションが実現し、新商品「鰹節削り器」の開発に成功しました。14日、特許庁において、打越指宿市長、仲田三木市長、苗村九州経済産業局長、伊吹近畿経済産業局長が一堂に会し、その発表会を行いました。

1.内容

「指宿鰹節」は、鹿児島県指宿市の特産品であり、「三木金物」は、兵庫県三木市の特産品として、それぞれ地域団体商標を取得しています(「指宿鰹節」は令和2年、「三木金物」は平成20年)。
それぞれが九州経済産業局、近畿経済産業局の協力を得つつ、販路拡大に取り組む中で、この度、経済産業局同士が連携し、地域団体商標の事業者の間を仲介することで、「指宿鰹節」と「三木金物」とがコラボレーションし、新商品の開発に取り組みました。
具体的には、鹿児島県指宿市の山川水産加工業協同組合と兵庫県三木市の三木金物商工協同組合連合会とが、それぞれの強みを活かし、従来品よりもさらに削りやすさや、風味などにこだわった新商品「鰹節削り器」が誕生しました。地域の経済産業局と緊密に連携することにより実現した地域を越えた地域団体商標事業者同士のコラボレーションは今回が初めてとなります。
地域ブランドの積極的な保護や活用を他の地域にも促進させることも目指し、打越指宿市長、仲田三木市長、苗村九州経済産業局長、伊吹近畿経済産業局長が一堂に会して、4月14日(金曜日)に特許庁で記者会見を行いました。また、会見では、新商品「鰹節削り器」の発表に加え、「鰹節削り」の実演・体験会やその試食会も併せて開催しました。
特許庁では、今後も、地域の経済産業局と密接に連携しながら、地域ブランドを始めとする知財の活用を通じた地域振興に取り組んでいきます。

2.発表会(記者会見)の概要について

日時

2023年4月14日(金曜日)11:00から11:30

場所

特許庁16階共用会議室(東京都千代田区霞が関3-4-3)

参加者

鹿児島県 打越指宿市長、兵庫県 仲田三木市長
鹿児島県指宿市 坂井山川水産加工業協同組合組合長
兵庫県三木市 竹内三木金物商工協同組合連合会会長
九州経済産業局 苗村局長、近畿経済産業局 伊吹局長
特許庁 野村審査業務部長

開催概要

11:00 開会挨拶
11:10 各地域ブランドの概要、地域の紹介
11:15 各地域団体商標を保有する組合による実演
11:30 試食提供

3. 発表会(記者会見)の様子

新商品の写真  集合写真

【新商品の写真】                      【集合写真】

 
新商品で鰹節を削る様子  新商品で鰹節を削る様子
【新商品で鰹節を削る様子】

4.(参考)地域団体商標制度

地域の事業協同組合や商工会、商工会議所、NPO法人等が使用する「地名+商品(サービス)名」からなる商標について、一定の要件を満たした場合に登録を認める制度です。地域ブランドを適切に保護することにより、信用力の維持による競争力の強化と地域経済の活性化を支援することを目的としています。2023年3月末現在、750件の地域ブランドが地域団体商標として登録されています。
 

関連リンク

担当

特許庁 審査業務部 商標課
課長:根岸
担当者:佐藤、大塚、加藤 

電話:03-3581-1101(内線 2828)
03-3580-6864(直通)

メール:PA1481★jpo.go.jp
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