外務省・新着情報

令和5年3月23日

 3月23日(現地時間同日)、キルギス共和国の首都ビシュケクにおいて、合田秀樹駐キルギス共和国日本国特命全権大使とアルマズ・バケタエフ財務大臣(H.E. Mr. Almaz BAKETAEV, Minister of Finance of the Kyrgyz Republic)との間で、供与限度額7億円の無償資金協力「バトケン州における道路維持管理機材及び舗装機材整備計画」に関する書簡の署名及び交換が行われました。

  1. 近年、キルギス南部のバトケン州では、温暖化の影響により、アライ山脈の氷河からスフ川やカラクシン川などを通じて流下する雪解け水が増しており、鉄砲水や河川の氾濫による土石流、地滑り、地盤の法面崩壊などの自然災害による幹線道路の被災が急増しています。
  2. この計画は、同州に位置する国際幹線道路の維持管理及び舗装機材を整備し、地球温暖化による道路災害の急増に対する復旧能力を向上し、災害に強い道路づくりを促進するものです。
  3. この協力により、キルギスの開発の促進、地域間格差の是正、中央アジア地域の物流の安定化及び安全性の強化を図り、もってパリ協定に基づく「自国が決定する貢献(NDC)」に掲げられた気候変動対策(適応策)の促進に寄与することが期待されます。
(参考)キルギス共和国基礎データ

 キルギスは、面積19万8,500平方キロメートル(日本の約半分)、人口670万人(2022年:国連人口基金)、人口一人当たり国民総所得(GNI)は1,180米ドル(2021年、世界銀行)。


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