外務省・新着情報

令和5年3月18日
正面を向き、握手を交わす、両大臣の様子
テーブルにつき、会談を行う、両大臣の様子

 3月18日、午後3時から約60分間、林芳正外務大臣は、日独政府間協議に参加するため訪日中のアナレーナ・ベアボック・ドイツ連邦共和国外務大臣(H.E. Ms. Annalena BAERBOCK, Federal Minister for Foreign Affairs, Federal Republic of Germany)と外相会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭
     林大臣から、ベアボック大臣の訪日を歓迎するとともに、日独関係は、かつてないほど強固かつ緊密であり、初めての開催となる日独政府間協議は、両国間の協力を更に拡大する重要な枠組みである旨述べました。ベアボック大臣は、G7日本議長年における林大臣のリーダーシップを高く評価し、G7外相会合のため、軽井沢を訪問することを楽しみにしている旨述べました。
  2. 二国間関係
  • (1)両大臣は、昨年11月の日独「2+2」開催など、日独間の安全保障協力の強化が進んでいることを歓迎し、自衛隊とドイツ連邦軍の共同活動を促進するための法的枠組みの交渉開始に向けた調整を加速していくことで一致しました。
  • (2)両大臣は、経済的威圧を含む経済安全保障上の課題への対応、透明・公正な開発金融の重要性などについて意見交換を行い、引き続き連携していくことを確認しました。
  • (3)林大臣から、EUによる日本産食品輸入規制措置の早期撤廃に向けたドイツの協力を改めて求めました。
  1. 国際場裡における協力及び地域情勢
  • (1)林大臣から、ロシアのウクライナ侵略が長期化する中、一刻も早くロシアの侵略を終わらせるべく、厳しい対露制裁と強力なウクライナ支援を継続することが重要である旨述べました。両大臣は、ウクライナに関する2月の国連総会決議が圧倒的多数の賛成により採択されたことを歓迎するとともに、日独を始めとする同志国が、引き続き結束して対応していくことを確認しました。また、いわゆるグローバル・サウスの課題や問題意識に寄り添った支援を行っていくことの重要性を確認しました。
  • (2)林大臣から、欧州とインド太平洋の安全保障は不可分であり、ドイツがインド太平洋地域への関与を強めていることを高く評価している旨述べました。両大臣は、日本の国家安全保障戦略やインド太平洋情勢について、また、安保理改革を含む国際場裡における幅広い協力等について意見交換を行いました。
  • (3)林大臣から、東シナ海・南シナ海情勢への深刻な懸念を共有し、力を背景とした一方的な現状変更の試みの継続・強化に強く反対する旨述べ、両大臣は、法の支配に基づく国際秩序の維持・強化のために、両国が、更に協力・連携していくことの重要性について一致しました。また、両大臣は、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応等において、日独間で引き続き連携していくことを確認しました。
  1. 両大臣は、4月のG7長野県軽井沢外相会合、5月のG7広島サミットに向けて緊密に連携していくことを確認しました。

発信元サイトへ