外務省・新着情報
3月12日から16日まで、武井俊輔外務副大臣は、シンガポール共和国及びマレーシアを訪問しました。この訪問の概要は以下のとおりです。
1 シンガポール（3月12日～14日）
（1）日・シンガポール・シンポジウムへの出席
3月14日、武井副大臣は第16回日本・シンガポール・シンポジウムに出席し、基調講演（和文（PDF）
／英文（PDF））を行いました。武井副大臣は、この講演において、日・シンガポール両国の緊密な関係が維持・強化されていることを確認した上で、両国間の「信頼」を一層深化させつつ、両国を取り巻く課題に連携して対応し、地域・国際社会の平和と繁栄に貢献していく重要性について述べました。
同シンポジウムは、4年ぶりに対面の形で行われたものであり、シム・アン・シンガポール外務担当兼国家開発担当上級国務大臣（Ms. Sim Ann, Senior Minister of State, Ministry of Foreign Affairs & Ministry of National Development）の他、日・シンガポール両国の有識者等約100名が参加し、厳しさを増す国際情勢における両国間の協力の在り方について活発な議論が行われました。
（2）政府要人、在留邦人等との意見交換
ア シム・アン外務担当兼国家開発担当上級国務大臣との会談
13日、武井副大臣はシム・アン外務担当兼国家開発担当上級国務大臣と会談しました。武井副大臣から、デジタル経済、安全保障、エネルギー・気候変動といった両国共通の課題について連携して対応していきたい、日・ASEAN友好協力50周年である本年にASEANとの協力も進めたい旨述べ、両者は、幅広い分野で二国間協力を強化していくことで一致しました。
イ メルヴィン・ヨン・シンガポール北東アジア地域議員連盟副会長との会談
13日、武井副大臣はメルヴィン・ヨン・シンガポール北東アジア地域議員連盟副会長と会談し、両者は、日本とシンガポール両国間における議会間交流の重要性を確認しつつ、引き続き緊密に意思疎通を行っていくことで一致しました。
ウ その他
13日～14日、武井副大臣は、シンガポール国立大学日本研究学科及びシンガポール留日大学卒業生協会関係者、一般財団法人自治体国際化協会（CLAIR）シンガポール事務所、シンガポール日本商工会議所関係者、日本食プロモーション関係者との意見交換等を実施したほか、シンガポール日本人墓地公園を訪問し、献花を行いました。
2 マレーシア（3月14日～15日）
（1） モハマド外務副大臣との会談
14日、武井副大臣は、モハマド・アラミン・マレーシア外務副大臣（Datuk Mohamad bin Haji Alamin, Deputy Minister of Foreign Affairs, Malaysia）との夕食会（ワーキングディナー）を行いました。
武井副大臣から、長年の東方政策に支えられた日・マレーシア間の強固な絆を基礎に両国の協力関係を更に拡大させたい、日・ASEAN友好協力50周年である本年にASEANとの協力も進めたい旨述べ、両者は、安全保障分野を含む二国間協力の強化及び地域・国際情勢への対応について幅広く意見交換を行い、緊密に連携していくことで一致しました。
（2）マラヤ大学日本留学特別コース訪問、元日本留学生との意見交換
15日、武井副大臣は、東方政策の下、マラヤ大学内に設置された日本留学特別コースを視察し、日本の大学進学に向け日本の高校のカリキュラムで勉強中のマレーシア人学生を激励しました。
また、武井副大臣は、日・マレーシア間の「架け橋」として活躍するマレーシア人元日本留学生の代表と両国間の人的交流の更なる活性化に向けた方策等について意見交換を行いました。
（3）その他
15日、武井副大臣は、王子グループ製紙工場の視察、マレーシア日本人商工会議所の代表との意見交換を行うとともに、クアラルンプール日本人墓地を訪問し、献花を行いました。