外務省・新着情報

令和5年3月3日
林芳正外務大臣はとドイヒール・ドゥルカマル・コモロ外務・国際協力大臣

 現地時間3月3日午前11時(日本時間3日午後2時30分)から約50分間、日米豪印外相会合出席のためインド・ニューデリーを訪問中の林芳正外務大臣は、ドイヒール・ドゥルカマル・コモロ外務・国際協力大臣ディアスポラ・フランコフォニー担当(H.E. Mr. DHOIHIR Dhoulkamal, Minister of Foreign Affairs and International Cooperation in charge of Diaspora and Francophony of the Union of Comoros)と会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、林大臣から、コモロのアフリカ連合(AU)議長国就任に祝意を表した上で、TICADが30周年を迎える本年、TICAD8のフォローアップを通じ、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現に向け、コモロの持続可能な発展に貢献していきたい旨述べました。これに対し、ドイヒール外相から、AU議長国就任への祝意及びこれまでの日本の支援に対して謝意が表明されるとともに、コモロは同じ海洋国として漁業や廃棄物管理の分野を含め、日・コモロ関係を今後も一層発展させていきたい旨述べました。両者は、国際社会の平和と安全の実現に向け、G7とAUの連携を強化していくことを確認しました。
  2. 林大臣から、ロシアによるウクライナ侵略は、国際秩序の根幹を揺るがす暴挙であることを指摘した上で、コモロが、2月23日に採択されたウクライナの平和に関する国連総会決議を支持したことを歓迎しつつ、ロシアによる核の脅しを深刻に懸念しており、断じて受け入れられず、ましてやその使用はあってはならない、ロシアに対し、国際社会全体が明確なメッセージを発することが重要である旨述べました。これに対し、ドイヒール外相から、侵略は許されてはならない、アフリカにもウクライナ情勢の影響は及んでおり、AU議長国として、アフリカが確固たる立場で対応していくよう取り組みたい旨述べました。その上で、両者は、紛争の早期解決に向けて連携することで一致しました。
  3. また、両者は、安保理改革や不透明・不公正な開発金融、核・ミサイル問題や拉致問題を含む北朝鮮への対応などの東アジア情勢、核軍縮についても意見交換を行い、引き続き緊密に連携していくことを確認しました。

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