外務省・新着情報

令和5年1月26日

 1月26日(現地時間25日)、ニカラグア共和国の首都マナグアにおいて、中村和人駐ニカラグア共和国日本国特命全権大使と、マルタ・ベロニカ・レジェス・アルバレス保健大臣(H.E. Dr. Martha Veronica Reyes Alvarez, Minister of Health of the Republic of Nicaragua)との間で、医療機材を供与する供与額5億円の無償資金協力「経済社会開発計画」に関する書簡の交換が行われました。

  1. 中南米でハイチに次ぐ低所得国であるニカラグアでは、保健・医療体制が非常に脆弱です。ニカラグアの公的保健医療施設の約98%が一次機能病院(地域の小規模診療所)で、都市部以外では、入院及び手術等を含む高次の治療に対応可能な病院が不足しているほか、高次病院でも施設・機材の不足により、十分な医療サービスの提供ができない状況です。また、ハリケーン被害や新型コロナウイルスの影響等により、保健・医療体制の整備が十分に進捗していません。
  2. この協力では、ニカラグアに対し、日本企業製品の医療関連機材(手術用顕微鏡、一般X線撮影装置等)を供与することにより、同国の保健医療サービスの質及び医療アクセスの改善を図ることで、経済社会開発を通じた同国の人々の生活の向上に寄与することが期待されます。
(参考)ニカラグア共和国基礎データ

 ニカラグア共和国は、面積約13万370平方キロメートル(北海道と九州を合わせた面積)、670万人(2021年、世界銀行)。人口1人当たりの国民総所得(GNI)は約2,010米ドル(2021年、世界銀行)。


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