外務省・新着情報

令和4年11月7日

 11月4日(現地時間同日)、コンゴ民主共和国の首都キンシャサにおいて、我が方、南博之駐コンゴ民主共和国日本国特命全権大使と、先方クリストフ・ルトゥンドラ・アパラ・ペンアパラ副首相兼外務大臣(H.E. Mr. Christophe LUTUNDULA APALA Pen’APALA, Vice-Prime Minister, Minister for Foreign Affairs, Democratic Republic of the Congo)との間で、総額11億円の無償資金協力2件に関する書簡の交換が行われました。

  1. 各案件の概要は以下のとおりです。
  • (1)食糧援助(供与額:5億円)
     この協力は、2022年6月のG7エルマウ・サミットにおいて岸田文雄内閣総理大臣が表明した、グローバルな食料危機へ対応するための計約2億ドルの支援の一環として、コンゴ民主共和国における食料安全保障の改善及び開発課題の解決を図ることを目的として、同国の食料及び栄養が不足している人々に対し、我が国政府米による食糧援助を実施し、もって国民の生活向上及び二国間関係の強化に寄与するものです。
  • (2)経済社会開発計画(供与額:6億円)
     世界最大級の熱帯雨林地域であるコンゴ盆地の約6割はコンゴ民主共和国に属しており、同盆地内の炭素を多く含む土壌である熱帯泥炭地の保全は同国の気候変動対策にとり重要な意味を持ちます。この協力は、日本企業製品を含む気候変動対策関連機材を供与することにより、泥炭地エリアにおいて、気象・地下水等のリアルタイム観測システムを構築・運用し、熱帯雨林及び泥炭地の保全に向けた研究・取組に貢献し、さらには同国の森林保全及びそれを通じた気候変動対策に寄与するものです。
  1. 我が国は、2022年8月に開催した第8回アフリカ開発会議(TICAD8)において、食料危機対応・持続可能な農業生産支援、気候変動対策等に取り組むことを表明しており、これらの協力は同表明を具体化するものです。
(参考)コンゴ民主共和国基礎データ

 コンゴ民主共和国の面積は約234.5万平方キロメートル、人口約8,956万人(2020年、世界銀行)、人口一人当たり国民総所得(GNI)は544米ドル(2020年、世界銀行)。


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