外務省・新着情報

令和4年8月12日

 8月10日(現地時間同日)、モザンビーク共和国の首都マプト市において、我が方、木村元駐モザンビーク共和国日本国特命全権大使と、先方ピエール・ルーカス国連世界食糧計画(WFP)モザンビーク事務所副代表(Mr. Pierre Lucas, Deputy Country Director, World Food Programme in Mozambique)との間で、供与額3億円の無償資金協力「食糧援助」に関する書簡の交換が行われました。

  1. モザンビークでは、本年1月及び3月にサイクロンが上陸するなど、自然災害や干ばつが頻発しており、食料不足が慢性化しています。国連人道対応計画(2021年)によると、主に北部カーボデルガード州での武装集団の襲撃により発生している国内避難民に加え、他国から逃れてきた難民を含めると、モザンビーク国内では90万人以上が食料不足に陥っており、早急な食料支援を必要としています。
     また、同国は、2021年の世界飢餓指数(Global Hunger Index,2021)において、5段階中3番目に深刻な「Serious」、開発途上国116か国中106位と極めて下位に位置づけられ、世界的にも極めて深刻な飢餓状況に置かれていることから、同国に対する食糧援助の緊急性は極めて高くなっています。
  2. この協力は、本年6月のG7エルマウ・サミットにて岸田総理大臣が表明した、グローバルな食料危機へ対応するための計約2億ドルの支援の一環として、モザンビークにおける食料安全保障をめぐる状況の改善に向け、世界食糧計画(WFP)を通じて、我が国政府米及び被災地産魚缶詰を供与するものです。
  3. 我が国は、2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において、「強靱かつ持続可能な社会の構築への貢献」を表明しており、この協力は同表明を具体化するものです。
(参考)モザンビーク共和国基礎データ

 モザンビーク共和国の面積は約79.9万平方キロメートル(日本の約2倍)、人口は約3,036万人(世界銀行、2019年)、一人当たりGNI(国民総所得)は460米ドル(世界銀行、2020年)
 (農林)とうもろこし、砂糖、カシューナッツ、綿花、たばこ、砂糖、木材
 (漁)エビ
 (工鉱)アルミニウム、石炭、天然ガス


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