外務省・新着情報

令和4年5月13日

豪州、カナダ、デンマーク、フィンランド、ドイツ、イタリア、日本、韓国、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、スペイン、スウェーデン、英国、米国の外相による共同声明

アフガニスタンの女性・女児は自国に多大な貢献をしている。平和、安定、経済発展を実現するには、彼女たちがアフガニスタンの未来を形作るために、平等に参加する必要がある。

我々は、アフガニスタンでの女子の教育へのアクセスに対する継続的な制限を、引き続き深く懸念しており、タリバーンに対し、教育を受ける権利を尊重し、すべての女子生徒のために学校を再開するという自身のコミットメントを守るよう呼びかける。

我々は、アフガニスタンの女性の人権に影響を与える、タリバーンが課す制限のエスカレーションに深く失望している。

女性・女児が公共の場で身を覆い、男性同伴の下で必要な場合にのみ外出できるというタリバーンの命令は、彼女たちの普遍的かつ不可侵の人権を制限している。我々は、これらの制限への遵守を強制するために、家族が罰せられる可能性があることを遺憾に思う。

アフガニスタンの女性は、自身の信条に沿って自身を表現する方法を自由に選択し、社会で自由に行動する権利を有するべきである。

国際社会は、こうした最近の命令を単独のものとみなすことはできない。タリバーンは、女性・女児の人権を制限する他の行動も取ってきた。

これらには、(男性の)同伴者がいない移動、労働への参画、公共の場で自身を表現する能力に対する制約を通じた、教育、仕事、行動・意見・表現の自由への権利を含む。

これらの決定は、全てのアフガニスタン人の人権を尊重し、保護するというタリバーンの累次にわたる保証に矛盾する。

全てのアフガニスタンの人々は彼らの基本的人権を享受するべきである。これらの権利は不可分かつ不可侵であり、国際人権法に表れており、全ての国連加盟国によって承認されているものである。

我々はタリバーンに対し、女性・女児が自身のことを自身で選択し、教育を受け、働き、社会に平等に参画する権利を制約する諸決定を、再考するよう呼びかける。

我々は、引き続き、タリバーンを言葉ではなく、行動で判断する。


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