外務省・新着情報

冒頭発言

林大臣のカザフスタン、ウズベキスタン及びモンゴル訪問
【林外務大臣】私(林大臣)から1件。
 4月28日から5月2日まで、中央アジアのカザフスタンとウズベキスタンを訪問し、その後、モンゴルを訪問いたします。今回の訪問は、地政学上の要衝に位置し、我が国の戦略的パートナーである3か国を訪問し、二国間関係の強化、地域情勢について意見交換を行い、連携を確認することを目的にしております。
 カザフスタンとウズベキスタンにつきましては、本年は両国との外交関係樹立30周年の節目であり、日本の外務大臣として12年ぶりに両国を訪問し、要人との会談を行います。アフガニスタンへの食糧・電力供給やタリバーンとの関与において重要な役割を担い、ウクライナ及びロシア双方と緊密な関係にある両国との間で更なる関係強化を図るとともに、関連する地域情勢についても率直に意見交換をいたしたいというふうに思います。
 また、モンゴルでございますが、本年は外交関係でいうと50周年の節目の年です。モンゴルにとって主要な「第3の隣国」である日本の外務大臣として、モンゴル外相との間で会談を行う他、大統領及び首相の表敬を予定をしております。普遍的な価値を共有するモンゴルとの間で、「戦略的パートナーシップ」の更なる強化を図るとともに、北朝鮮への対応を含む地域情勢についても意見交換を行う予定です。私(林大臣)からは以上です。

林大臣のカザフスタン、ウズベキスタン及びモンゴル訪問

【共同通信 前田記者】大臣の中央アジア訪問について伺います。カザフスタン、ウズベキスタンは、ロシア、ウクライナともに、緊密な関係がありますけれども、大臣、ウクライナ情勢に関して、どのようなことを訴えて、どのような成果を期待されていますでしょうか。

【林外務大臣】今回の訪問では、カザフスタン、ウズベキスタン両国の要人との間で、二国間関係の強化、また地域情勢について意見交換を行うとともに、両国との連携を確認したいと思っております。 特に、今般のロシアによるウクライナ侵略については、明白な国際法違反であるとともに、これが国際秩序の根幹を揺るがす深刻な事態であるということを強調しつつ、国際社会が足並みを揃えて対処していく必要がある、ということをしっかりお伝えをした上で、緊密な連携を確認したいと思っております。

日米豪印首脳会合/バイデン米国大統領の訪日

【読売新聞 阿部記者】アメリカのバイデン大統領の訪日が発表されました。このタイミングでの大統領訪日の意義と、合わせて行われるクワッド首脳会議の意義について、それぞれ教えてください。

【林外務大臣】バイデン大統領は諸般の事情が許せば、5月22日から24日まで訪日をされ、23日に岸田総理との日米首脳会談を行う他、日本政府が24日に東京で主催する日米豪印首脳会合等にも出席する予定でございます。
 このバイデン大統領の訪日ですが、2013年、副大統領として訪日されて以来であり、大統領就任後、初めとなる今次、訪日を心から歓迎をいたします。
 日米同盟は日本の外交・安全保障政策の基軸であり、インド太平洋地域、そして、国際社会の平和と繁栄の基盤であります。ロシアによるウクライナ侵略という、力による一方的な現状変更が現実に行われ、国際秩序に大きな衝撃が加えられた中で、インド太平洋、とりわけ東アジアにおける平和と繁栄、これを確保するために、日米同盟の更なる強化や「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた取組を含む、あらゆる面での緊密な連携を確認することは極めて重要だと考えております。今回の大統領の訪日が、日米両国のかかる決意を示す機会となることを期待をしております。
 また、24日に、岸田総理主催のもとで、東京で日米豪印首脳会合が開催される予定です。日米豪印の取組は、今や、「自由で開かれたインド太平洋」の推進に中心的な役割を果たしており、とりわけ、ワクチン、インフラ、そして重要・新興技術などの分野で、実践的な協力を進めてきました。今次会合が対面形式であるということも活かして、国際情勢や地域情勢等について、首脳間で率直な意見交換を行うとともに、「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けた協力への力強いコミットメントを、日本から世界に示す機会としたいと考えております。

韓国次期大統領の就任式

【毎日新聞 日下部記者】5月10日に、韓国の新大統領の就任式がありますが、特使、もしくは、代表の日本側から送る特使、または代表者の検討状況と、また、送る場合、どのような方が良いと思われるか、もし、お考えがありましたら教えてください。

【林外務大臣】尹(ユン)次期大統領の就任式ですが、これへの日本政府の対応については、現時点で具体的に決まっていることはございません。

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