外務省・新着情報

令和3年12月16日
(写真)松本顧問(左)、カバト事務局長(中央)、海部部長(右)

 12月1日、海部軍縮不拡散科学部長及び松本外務大臣科学技術顧問は、着任表敬のため訪日したパヴェル・カバト(Prof. Pavel Kabat)国際ヒューマン・フロンティア・サイエンス・プログラム推進機構(International Human Frontier Science Program Organization: HFSPO)事務局長による表敬(渡辺同事務局次長(日本政府から派遣)同席)を受けたところ、概要は以下のとおりです。

  1. カバト事務局長から、1987年のG7首脳会合における中曽根元総理のイニシアティブにより発足したHFSPが、30年以上継続し、世界中の科学者らから評価されている点に言及しつつ、日本からのこれまでの継続的な支援に感謝する旨述べました。
  2. さらに、カバト事務局長から、HFSPのプレゼンス向上等のため、今後の内外の関連諸日程をも見据えた科学技術外交の推進に関するHFSPとしての抱負等について説明がありました。
  3. これに対し、海部部長から、今後のHFSP0の活動・運営方針等についての様々なアイディアや提案に謝意を表明すると共に、関係者とも共有してHFSP0と日本との間での協力に繋げたい旨述べました。
  4. 松本顧問からは、ライフサイエンスに関する今後の方向性として、病気を治療するだけでなく、健康維持、発病を防ぐための未病段階での人の福祉に資する研究や、日本が強みをもつ高齢者関連に着目した研究分野の潜在力等について述べ、HFSPと日本との研究分野での関係強化を期待する旨述べました。
(参考)

 HFSPO:1987年のG7ヴェネチアサミットで中曽根総理(当時)が提唱して創設された国際共同研究助成機関(本部:ストラスブール)。生体のもつ複雑なメカニズムの解明のための基礎研究を国際的、学際的、若手重視の理念の下に推進。


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