外務省・新着情報

冒頭発言 林大臣の英国訪問

【林外務大臣】冒頭、私(林大臣)から、本日夜から12日まで、英国リバプールを訪問いたしまして、G7の外務・開発大臣会合に出席するとともに、米国や英国など各国の外相と会談を行うことを予定しております。地域情勢や国際社会の諸課題について、基本的価値を共有するG7のカウンターパートと率直に意見交換を行い、日本の考えをしっかりと発信したいと考えております。
 議長国の英国をはじめ、G7各国がインド太平洋への関与を強化している中で、日本として、この面でプレゼンスを示して、積極的に議論に貢献したいと思っております。私(林大臣)からは以上です。

林大臣の英国訪問・北京冬季オリンピック/パラリンピック(外交的ボイコット)

【テレビ朝日 澤井記者】コロナ禍で、外交にも制約がかかる中ですが、今回就任後、初めて対面型の国際会合に出席されます。改めて初外遊に向けた意気込みと、どのようなメッセージを外務大臣として発信されたいのかお聞かせください。
 また、いわゆる外交ボイコットについてですが、G7の内3か国が、既に北京五輪に政府代表を送らないことを決めています。安倍元総理をはじめ自民党内からも、早期の日本の意思表示を迫る声が出ていますが、今回のG7閣僚会合がこうした判断に影響を与えることになりそうでしょうか、判断の時期も含めて教えてください。

【林外務大臣】前回のジュネーブの出張が取りやめになりましたので、今回の、このリバプールでの会議が初出張ということになります。当たり前のことでございますが、気を引き締めて、日本の国益を実現していくために、粉骨砕身努力をしてきたいというふうに考えております。
 また、このオリンピック件でございますが、この北京冬季大会への日本政府の対応については、今後、適切な時期に、諸般の事情を総合的に勘案して判断いたしますが、現時点では何ら決まっていないということでございます。

核の先行不使用

【中国新聞 樋口記者】核政策について焦点となっていますが、核兵器の先制不使用について、一部メディアが、米国側が採用しないといったと報じています。これまで、林大臣、会見などで、先制不使用の採用については慎重な考えを示されていると思うんですけれども、改めて今回の報道を受けての受止めと、今回の外相会合が初めてということでございますので、こちらでブリンケン長官と核政策をめぐって、先制不使用も含めて、どういった議論が交わされるのか、お考えをお願いします。

【林外務大臣】ご指摘の報道でございますが、報道があったことは承知をしておりますけれども、米国政府から、何か正式な発表が行ったわけではないということでございますので、一つひとつの報道について、政府としてコメントすることは控えたいと思います。
 その上で、あくまで一般論でございますが、核の先行不使用宣言は、全ての核兵器国が検証可能な形で同時に行われるものでなければ、有意義ではないと考えております。現時点で、当事国の意図に関して、何ら検証の方途のない核の先行不使用の考え方に依存して、日本の安全保障に十全を期すことは困難と考えております。G7については、先ほど申し上げたとおりでございます。

【中国新聞 樋口記者】今回の会談では、この議論を交わされる予定はございますでしょうか。

【林外務大臣】先ほど申し上げましたように、米国の政府のほうから、何ら正式な発表となっておらないということをベースに臨みたいと思います。

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