外務省・新着情報

令和3年11月25日

 11月21日から24日まで(現地時間)、岡田隆駐アフガニスタン日本国特命全権大使は、タリバーン幹部やその他の関係者との幅広い意見交換及び現地情勢の視察を目的として、カブールを訪問しました。なお、今般の訪問は、安全対策に万全を期した上で実施しました。

  1. 岡田大使は、カブール市内において、アブドルガニー・バラーダル氏を始めとするタリバーン幹部と会談し、アフガニスタンに滞在する邦人や現地職員等の安全確保及び希望者の迅速かつ安全な出国の実現について働きかけを行いました。また、岡田大使から、日本として、アフガニスタンの人道状況の悪化に対応するため、国際機関を通じた支援を実施中である旨説明したのに対し、タリバーン側からは、人道アクセスや援助関係者の安全を確保する旨表明がありました。岡田大使からは、女性・少数民族を含む全てのアフガニスタン人の権利の尊重、包摂的な政治体制の構築、アフガニスタンをテロの温床とさせないこと等についても働きかけを行い、タリバーン側の前向きな行動を期待する旨強調しました。
  2. この他、岡田大使は、カルザイ元大統領、アブドッラー前国民和解高等評議会議長等の関係者とも会談しました。
  3. 日本としては、引き続き、タリバーンとの間で実務的なやり取りを継続する考えであり、邦人及び現地職員等の安全確保や必要な出国支援に全力で対応するとともに、アフガニスタンの安定化に向けて貢献していきます。

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