外務省・新着情報

令和4年2月14日

 2月10日(現地時間同日)、ナイジェリア連邦共和国の首都アブジャにおいて、我が方、松永一義駐ナイジェリア連邦共和国日本国特命全権大使と先方、ジーン・バコレ国際連合工業開発機関(UNIDO)駐ナイジェリア代表兼地域ハブ事務所代表(Mr. Jean Bakole, Director and UNIDO Representative, Regional Office Hub in Nigeria)との間で、供与額3.19億円の無償資金協力「循環型経済の実践を通した持続可能なプラスチックのバリューチェーン促進計画(UNIDO連携)」に関する書簡の交換が行われました。

  1. ナイジェリア連邦共和国は、2025年にはアフリカ大陸において、不適切な処理や投棄によってリユースやリサイクルの経路に乗らない廃棄プラスチックの最大の排出国になると予想されています。こうした状況を受けて、ナイジェリア政府はプラスチックごみの管理に関する施策を策定しており、また、ラゴス州政府もプラスチック等のリサイクル可能な資源ごみの廃棄量の削減、リサイクル促進、関連雇用の創出を図るラゴス・リサイクル・イニシアティブを実施しています。
  2. 今回の協力は、連邦首都圏区(特にアブジャ)及びラゴス州において、プラスチックごみの管理に係るガイドラインの策定支援、リサイクル推進のための機材供与及び能力向上研修を行うことにより、プラスチック資源循環体制の強化及びプラスチックごみの削減を図るものです。本協力により、海洋・自然環境への負荷が軽減されるとともに、循環型経済への移行が推進され、もってナイジェリアの質の高い経済成長のための基盤づくりに寄与することが期待されます。
  3. 我が国は、2019年のG20大阪サミットにおいて合意された、2050年までに海洋プラスチックごみによる新たな汚染をゼロとすることを目指す「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」の実現に向け、途上国の廃棄物管理に関する能力構築及びインフラ整備を支援していく旨表明しており、この協力はそれを具体化するものです。
(参考)ナイジェリア連邦共和国基礎データ

 ナイジェリア連邦共和国の面積は92.3万平方キロメートル(日本の約2.5倍)。人口は2億614万人(2020年、世界銀行)、1人当たり国民総所得(GNI)は2,000米ドル(2020年、世界銀行)。


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