外務省・新着情報

令和3年10月22日

 10月22日(現地時間同日)、インドの首都ニューデリーにおいて、我が方、鈴木哲駐ブータン王国日本国特命全権大使(インドにて兼轄)と先方ヴェツォプ・ナムギャル駐日ブータン王国特命全権大使(H.E. Mr.Vetsop Namgyel, Ambassador Extraordinary and Plenipotentiary of the Kingdom of Bhutan to Japan)(インドにて兼轄)との間で、総額7億9,600万円を供与限度額とする無償資金協力「デジタル地形図整備計画」に関する交換公文の署名及び書簡の交換が行われました。

  1. ブータンでは、近年、気候変動の影響を受け、洪水や鉄砲水等の自然災害が増加しており、ブータン国民の人命・生活への大きなリスクとなっています。ブータン政府は、洪水ハザードマップ作成や防災計画の策定、水資源情報整理に取り組んでいる一方で、同国の北中部内陸地については地形図が1960年代に作成されたもののみであるため情報が古く、地形図上での計測や解析も困難なため、計画立案の足枷となっており、精度の高い地形図への更新が急務となっています。
  2. この協力は、ブータンの北中部内陸地域に関するデジタル地形図を整備するものです。この協力により、防災対策や水資源管理推進に必要な各種開発計画立案のための基盤となる地理空間情報を整備し、もって同国の気候変動による自然災害に対する脆弱性の軽減に寄与することが期待されます。
(参考)ブータン王国基礎データ

 ブータン王国は、面積38,394平方キロメートル(日本の九州程の大きさ)、人口約76.3万人(2019年、世界銀行)、1人当たりの国民総所得(GNI)3,140米ドル(2019年、世界銀行)。


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