令和3年9月13日

鷲尾英一郎外務副大臣は、アフガニスタンの人道状況に関するハイレベル閣僚級会合に出席しました。

鷲尾英一郎外務副大臣は、オンラインでアフガニスタンの人道状況に関するハイレベル閣僚級会合に出席しました。

 9月13日、鷲尾英一郎外務副大臣は、アントニオ・グテーレス国連事務総長(H.E. Mr. António Manuel de Oliveira Guterres, Secretary-General of the United Nations)主催のアフガニスタンの人道状況に関するハイレベル閣僚級会合に出席したところ、概要は以下のとおりです。

  1. 冒頭、本会合を主催したグテーレス国連事務総長から、アフガニスタンの人道状況について説明がありました。
  2. 続いて、各国から、現下のアフガニスタンの人道状況に関する懸念が表明され、これに国際社会が結集して対応することが不可欠であるとの認識で一致するとともに、人道支援要員の安全や人道アクセスを確保する必要性についての指摘がなされました。
  3. 鷲尾副大臣からは、アフガニスタンと周辺国で人道支援のニーズが高まっていることを踏まえ、国際機関を通じて、シェルター、保健、水・衛生、食料、農業、教育等の分野で6,500万ドル(約71億円)規模の新規支援を行うことを含め、本年中に総額約2億ドル(約220億円)の支援を行う用意があるとの日本の方針を改めて表明しました。また、鷲尾副大臣は、人道支援要員の安全やアクセスの確保に向けて、国際社会が一体となってタリバーンに働きかけていくことの重要性を指摘しました。
  4. 更に、鷲尾副大臣から、タリバーンに対して、引き続き、アフガニスタンに残っている各国関係者の安全な移動、出国の確保と同時に、全てのアフガニスタン人の人命及び財産の保護と社会秩序の回復、基本的な人権、特に女性・女児の権利の保護・向上、そして、多様な民族・宗派を含む包摂的な政治プロセスが担保される国作りを粘り強く求めていくこと等を表明しました。