國場外務大臣政務官のシンガポール訪問（結果）

　8月10日から11日まで、國場幸之助外務大臣政務官は、シンガポールを訪問しました。同訪問に関する概要は以下のとおりです。

1. シム・アン外務担当兼国家開発担当上級国務大臣との会談
   （1）國場外務大臣政務官は、シム外務担当兼国家開発担当上級国務大臣との間で、新型コロナ対策に加え、グリーン社会の実現に向けた協力、デジタル協力、第三国におけるインフラ協力、多角的自由貿易体制の維持・強化などの経済分野や安全保障分野等の協力につき意見交換を実施しました。

   （2）また、國場外務大臣政務官から、最近の東シナ海及び南シナ海情勢について言及した上で、力による一方的な現状変更の試みの継続・強化について強い反対を表明するとともに、法の支配に基づく海洋秩序の重要性につき強調しました。また、國場外務大臣政務官から、「自由で開かれたインド太平洋」（FOIP）及びこれと多くの本質的な原則を共有する「インド太平洋に関するASEANアウトルック」（AOIP）の実現に向け、具体的な協力を強化したい旨述べました。

   （3）さらに、双方はミャンマーや北朝鮮を含む地域情勢について意見交換を実施したほか、國場外務大臣政務官から、拉致問題の即時解決に向けて理解と協力を求めました。

2. その他、國場外務大臣政務官は、日系企業関係者との間で、新型コロナによる影響を含む現地情勢や、日シンガポール経済関係等につき意見交換を実施しました。

　なお、8月11日から12日までの日程で予定されていたブルネイ訪問は、同国における新型コロナの感染の拡大状況等の事情に鑑み、取りやめとなりました。