令和3年8月4日

 8月4日(現地時間同日)、キルギス共和国の首都ビシュケクにおいて、我が方、前田茂樹駐キルギス共和国日本国特命全権大使と先方ユリア・オレイニク国際連合児童基金(UNICEF)キルギス事務所代表代行(Ms. Yulia Oleinik, UNICEF Deputy Representative in the Kyrgyz Republic)との間で、同国に対する無償資金協力「新型コロナウイルス感染症の影響を受けた児童の質の高い教育確保計画(UNICEF連携)」(供与額:2.98億円)に関する書簡の交換が行われました。

  1. キルギス共和国では、昨年からの新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、一時全ての学校が閉鎖され、オンラインでの授業となりましたが、オンライン での学習環境が整っていなかった等の理由により、閉鎖期間中に十分に授業を受けられなかった生徒が多くいます。本年9月からの新学期開始に当たり、学校の安全な再開・運営と、学校閉鎖期間中に十分な教育を受けられなかった児童の学習支援が喫緊の課題となっています。
  2. この協力は、UNICEFとの連携の下、キルギスの小中学校において、手洗い場、消毒液等の感染症予防設備・資材を整備するとともに、衛生教育を行うことで、学校の感染防止対策を強化するとともに、学校閉鎖期間中に十分な教育を受けられなかった児童に対する補習プログラムを導入するものです。この協力により、キルギスにおける学校の安全な再開・運営を支援するとともに、児童の公平な学習機会へのアクセスを図り、もって同国の持続的かつ均衡のとれた経済成長に寄与することが期待されます。

 キルギス共和国は、面積約19.85万平方キロメートル(日本の約半分)、人口約650万人(2020年、国連人口基金)、人口1人当たりの国民総所得(GNI)1,240米ドル(2019年、世界銀行)。