令和3年7月20日

 7月20日、森健良外務事務次官は、日米韓次官協議に出席するために来日した崔鍾建(チェ・ジョンゴン)韓国外交部第1次官との間で協議を行いました。

  1. 我が方からは、現在の日韓関係は、慰安婦問題や旧朝鮮半島出身労働者問題に関する韓国側の動きにより非常に厳しい状況にある旨述べました。その上で、我が方から、これらを含む両国間の懸案に関する原理原則に基づく日本の一貫した立場をしっかりと伝達しつつ、両国間の懸案の解決のためには、韓国側が責任を持って対応する必要があるとして、韓国側に適切な対応を強く求めました。
  2. 先方からは、これらに関し、韓国側の立場に基づく説明がありました。
  3. この他、日韓双方の関心の高い事項についても率直な意見交換が行われ、両次官は、日韓関係の現状をこのまま放置してはならない点を確認した上で、今後とも、日韓関係を健全な関係に戻すべく、外交当局間の意思疎通を継続していくことで一致しました。
  4. 両次官は、北朝鮮への対応を始め、地域の安定にとって日韓・日米韓協力が重要であることで一致し、引き続き、日韓、日米韓三か国で緊密に連携していくことを確認しました。また、森次官から、崔次官に対し、拉致問題について、引き続きの理解と協力を求め、支持を得ました。