令和3年7月15日

 7月15日(現地時間同日)、モルディブ共和国の首都マレにおいて、我が方、柳井啓子駐モルディブ共和国日本国特命全権大使と先方アブドッラ・シャーヒド外務大臣(H.E. Mr. Abdulla Shahid, Minister of Foreign Affairs of the Republic of Maldives)との間で、供与限度額1.10億円の無償資金協力「人材育成奨学計画」に関する書簡の署名・交換が行われました。

  1. モルディブは、小規模島嶼国であるため、気候変動や自然災害に影響されやすく、また、世界経済に左右されやすい観光業に依存しているなど、持続可能な成長を実現するための開発課題を多く抱えており、これら課題克服を担う行政官等の行政能力の向上及び人材育成が急務となっています。この協力は、モルディブのこれら課題を解決し将来を担うことが期待されている若手行政官等が、日本の大学院において学位(修士)を取得することを支援するものです。
  2. この協力により、令和4年度に最大6名のモルディブの若手行政官が我が国の大学に留学することになります。この協力を通じて育成された人材が、将来、モルディブの各分野での開発課題の解決に貢献することが期待されるとともに、我が国とモルディブの相互理解や友好関係の構築に寄与することが期待されます。

 モルディブは、面積約298平方キロメートル(東京23区の約半分)。人口約53.1万人(2019年、世界銀行)。1人当たり国民総所得(GNI)は9,650米ドル(2019年、世界銀行)。