(令和3年6月8日(火曜日)11時18分 於:本省会見室)

G7サミット

【NHK 山本記者】今週、英国で行われますG7サミットについて伺います。菅総理にとって初めての対面での国際会議出席になりますけど、大臣、どのような成果を期待されているかということと、日米韓の首脳会談開催の可能性についてですけど、米国のサリバン大統領補佐官は、記者会見で、現時点では予定はないと述べられています。日本政府としても同様の認識でしょうか、お願いします。

【茂木外務大臣】G7サミット、まさに今週行われるわけでありまして、議題の詳細等については、議長国である英国を中心に調整中と。この種の国際会議の場合、どういう議論の割付になるか、最終で変わったり調整したり、こういうことも多いわけでありますが、英国政府は、新型コロナ対応、またワクチン供給、気候変動、更に教育と、これを中心的なテーマとする旨対外発表しているところであります。
 我が国としても、これらの課題であったりとか、世界経済、地域情勢を始めとする国際社会の重要課題について、G7の外相会合における成果も踏まえつつ、ポスト・コロナの国際秩序の形成に向けて、G7の議論を主導していきたいと、こんなふうに考えております。
 G7のフリンジで、どういったバイであったりとか、会合を入れるかと、今後調整するということになりますけれども、今の時点で、この時間にこれを入れますとか、こういうものが決まっているわけでありません。

COVAXワクチン・サミット(日本の貢献)

【トリビューン・ニュース スシロ記者】COVAXの件なんですけれども。80億米ドルを目指すというのをはるかに超えて確保していますので、先週も2日、日本から8億米ドル、合計10億米ドルなんですけれども、また日本からCOVAXの資金、ということは12%以上ということなんですけれども、この日本からの12%は、日本にとって何を意味するでしょうか。会社だったら分かりますけれども、資本金とかね、80%とか。これはCOVAXですから、どういう意味でしょうか。よろしくお願いします。

【茂木外務大臣】先週2日に、日本、Gaviと共催したCOVAXワクチン・サミット、これは途上国における安全性・有効性・品質が保証されたワクチンへの公平なアクセスの確保を目指して、途上国を含め国際社会からも非常に関心の高いサミットでありまして、日本から積極的な貢献、他国にも働きかけた結果、2021年末までに、途上国の人口30%、18億回分のワクチンの確保に必要とされる資金目標であります、83億ドルを大きく超える額を確保することができたわけであります。
 4月15日の準備会合が終了した時点では、資金ギャップが、まだ17億ドルあったわけでありますから、1か月半の間に、この17億ドル以上のギャップを一気に埋めることができたと、これはまず大きな成果だと思っております。
 日本からは、COVAXファシリティに対して、これは主催国でもありますし、またユニバーサル・ヘルス・カバレッジはじめ、これまで日本が指導してきた取組の一環でもありますので、2億ドルに加えて、新たに8億ドルを拠出すること、更にはコールド・チェーンの整備のための「ラスト・ワン・マイル支援」を継続していくこと。そして環境が整えば、しかるべき時期に、日本で製造するワクチンを3,000万回分を目途として、COVAXなどを通じて、各国に対して、バイまたマルチで供給を行っていく考えであることを表明いたしました。
 ワクチンの普及には、生産から始まって、調達・分配、そして実際の接種に至るまでのプロセス全体の支援というのが必要になってくるわけであります。日本がサミットを共催し、多国間主義を強調し、必要となる資金の確保に貢献できたということは、ワクチンの調達・分配の面での国際社会に対する意味ある貢献となって、各国からも高く評価されている、このように考えております。
 プレッジした額で申し上げると、米国に次いで、日本が2位ということになったわけでありますけれども、額の寡多、これもあると思いますけれど、同時に、こういった分野へ多国間主義が強調される中で、どこかがやはりリードをしていかなければない、そういう役割は日本が担えている、このことが極めて重要なことだと思っております。

衆議院選挙

【トリビューン・ニュース スシロ記者】次の自民党の選挙ですけれども、出馬するでしょうか。

【茂木外務大臣】次の衆議院選挙、私(大臣)、今の状況でいけば、栃木5区から出馬をする予定です。