令和3年5月27日

 5月27日、午後4時から20分間、茂木敏充外務大臣は、リヤード・マーリキー・パレスチナ外務・移民庁長官(H.E. Dr.Riad Malki, Minister of Foreign Affairs and Expatriates of Palestine)と電話会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

  1. 両者は現下のイスラエル・パレスチナをめぐる情勢について意見交換し、茂木大臣から、双方の民間人に多数の死傷者が生じたことは心痛む事態であり、停戦の実現を歓迎するとともに、持続的な停戦に向けて、パレスチナ側としても、引き続き緊張緩和に向け尽力するよう求めました。また、茂木大臣から、日本としてはガザの緊急支援ニーズへの迅速な対応やその後の復興支援を含め、積極的な役割を果たしていく旨表明しました。
  2. また、茂木大臣から、中東和平問題については、日本として「二国家解決」を支持しており、引き続き「平和と繁栄の回廊」構想や「パレスチナ開発のための東アジア協力促進会合(CEAPAD)」等の我が国独自の取組を通じて、当事者間の信頼醸成に取り組んでいきたい旨述べました。
  3. これに対して、マーリキー長官は、日本の支援に感謝するとともに、日本の長年にわたる平和実現のための取組と支援に敬意を払う旨述べました。また、パレスチナは平和実現に完全にコミットしており、今後も停戦の維持を含め中東の平和と安定の実現に向け最大限努力していきたい旨述べました。