令和3年5月18日

 5月17日、オンライン形式で開催された第87回児童の権利委員会(5月17日から6月4日まで)において、大谷美紀子弁護士が、同委員会委員長に選出されました。大谷委員は、2021年5月より、2年間委員長を務めます。

 児童の権利委員会委員長は、全ての委員(計18名)による選挙で行われる。今次選挙に立候補したのは大谷委員のみで、コンセンサスで選出された。

 児童の権利条約において負う義務の履行の達成に関する締約国による進捗の状況を審査するために設置(児童の権利条約第43条)。18名の委員(任期4年)は、個人の資格で職務を遂行する。

 正式名称は「児童の権利に関する条約」。同条約は国際人権規約において定められている権利を児童について広範に規定し、児童の権利の尊重及び確保の観点から必要となる詳細かつ具体的な事項を規定したもの。1989年の国連総会で採択され、1990年に発効。締約国は本年5月現在で196か国。我が国は1994年4月に批准(同年5月に発効)。

 大谷氏は、家族法・国際人権法の分野で教鞭、講演会、弁護士活動を行いつつ、国内外で特に女性や児童の人権の保護・促進に尽力してきた。2017年からは児童の権利委員会委員を務めており、2020年11月には、同委員会委員として再選された。