(令和3年5月11日(火)9:16~9:23 於)復興庁621会議室)

 

1.発言要旨

 冒頭発言なし

 

2.質疑応答

(問)緊急事態宣言の延長とか、このところの海外を含めコロナの感染状況ですとか東京オリンピックの開催についての議論が国会等でも活発になっておりますけれども、平沢大臣としては、「復興五輪」を所管する大臣として開催に向けての所感があればお願いいたします。

(答)「復興五輪」については昨日、いろいろと質問が国会で出ていましたけれども、このまま予定どおり行われれば、私個人は非常にありがたいなと。もちろん、これ、両方おられるんですよね、やるべきでないという方も当然おられますし、是非、予定どおりと思っておられる方もおられますし。もし予定どおりであれば、昨日総理が何度となく言われたように、安全、安心な大会にしなければなりませんし、同時に国民の皆さんの健康と安全をしっかりと守っていかなければならないし、この両方が間違いなくかなえられるということであれば、是非やってもらいたいなと私はそう思っております。

(問)福島第一原発のALPS処理水の関連でお伺いしたいんですけれども、海洋放出の方針を巡っては特に海外のほうから様々な懸念、不安などを示す意見がありますけれども、改めて海外向けの情報発信の重要性についてどのようにお考えになられているかということと、具体的にどのような取り組みが必要であるか現時点でどうお考えになられているか、そのあたりをお伺いできますでしょうか。

(答)情報発信については、正確な科学的根拠に基づいたデータを発信していくと、これが一番大事なことでございまして。まだまだこの点については不十分なわけでございまして、これらについては私たちはこれからの風評対策の中での情報発信の中でしっかりと答えていきたいということで考えております。

 これからいろいろ検討しておりますけれども、世界一律にもちろん情報発信するわけではなくて、やっぱり地域、国によって随分違ってきますので、特にこういったところについていろいろと意見を言っておられるところなどを中心に、しっかりと私たちは。やり方はいろいろあります。いろんな形で情報を流して、テレビとかネットとかそういった形で情報を流すと、伝えていくということもありますし、そこに行きまして、いろいろと関係者の方に説明するというやり方もありますし、大使館等を使っていろんな資料等をお配りするというやり方もあります。中には、福島県の知事さんが言われたように、海外で、その地域でものすごく影響力があるような方、そういった方を日本に呼んで、そういった方にしっかりと現場を見てもらって、そして現場で日本が何をしようとしているのか、それについて十分にご理解、ご納得いただいてお帰りいただくと、そういうことも必要ではないかということもありましたので、そういった点から、海外からお招きできる方がおられれば、ご推薦とかお願いできる方であれば、是非、日本においでいただいて、そして本当にありのままのところの事実をしっかり見ていただきたいということで考えております。いろんな方法を考えていますので、そういったことを通じて風評対策とか情報発信をしっかりとやっていきたいと考えております。

(問)先日、弊紙福島民報の県民世論調査というのがございまして、処理水の関連で県民の皆さんにご意見を伺ったところです。処理水の処分に関して7割の方が、やはり国民の理解が深まっていないという意見が出ました。そして、政府の方針に対しては、やはり2割ほどの方しか肯定していないということで意見もありました。それに対しての大臣の率直な受け止めと今後の対応をお聞かせいただければと思います。

(答)いろんな形で世論調査が行われていますけれども、私たちにとっては地元の福島の方々のご意見、ご理解が一番大事なわけでございまして、全国の世論調査はともかくとして、福島県の方に絞った形で世論調査をやられた場合に、非常にまだ厳しい結果が出ているということは私たちも謙虚に受け止め、そしてしっかりと反省して、これから福島の方々に対して正しい科学的な根拠に基づいた情報をしっかりとお伝えし、それから風評対策をしっかりこれから取り組んでいくということもしっかりと県民の皆さんにお伝えしていかなければならないと。

 あの世論調査を見てつくづく思ったのは、やっぱり私たちはまだまだこれからやることがいっぱいあるということでございまして、県民のご理解なくしてこの処理水の問題は前に進めることはできませんので、しっかり私はこの問題に県民の皆さんのご理解を得られるように取り組んでいきたいと考えております。

   (以  上)

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