令和3年5月12日

鷲尾外務副大臣によるウェビナー出席の様子

鷲尾外務副大臣によるウェビナー出席の様子

鷲尾外務副大臣によるスピーチの様子

 5月12日、午後5時(日本時間)から、国際エネルギー機関(IEA)主催による「クリーン・エネルギー転換における重要鉱物資源の役割に関する報告書」発表に際するウェビナーが開催され、我が国からは鷲尾英一郎外務副大臣及び江島潔経済産業副大臣が出席しました。

  1. 本ウェビナーは、国際エネルギー機関(IEA)が初めて鉱物資源に関する包括的な報告書を発表した機会を捉え、ビロルIEA事務局長の下、アジア大洋州地域の閣僚級の出席者を招いて開催されたものです。
  2. 本ウェビナーにおいて、鷲尾外務副大臣から、脱炭素社会の実現に向け、エネルギー安全保障の構造転換や乗り越えるべき課題を示唆する本レポートの発表は、時宜にかなったものであるとして歓迎の意を表しました。また、パリ協定の目標達成には、加速化したエネルギー転換に必要な鉱物資源の安定的な確保が必要であるとして、投資の拡大やイノベーションの促進に加え、普遍的な価値に基づいたルールの必要性を呼びかけました。また、この分野における官民一体となった議論の活性化を呼びかけるとともに、我が国としても積極的な提案を行っていく考えを表明しました。
  3. 本ウェビナーでは、IEAから、報告書の内容に基づき、世界の脱炭素化に伴い、鉱物資源の安定供給が、今後のエネルギー安全保障の中核となるとして、克服されるべき課題や解決への助言が提案されました。また、閣僚セッションに続くディスカッション・セッションにおいては、各国の民間企業関係者や有識者の参加を得て、今後の鉱物資源市場における機会及びリスクについて活発な議論が行われました。
[参考1]国際エネルギー機関(IEA)

 第1次石油危機後の1974年に、キッシンジャー米国務長官(当時)の提唱を受けて、OECDの枠内における自律的な機関として設立された国際機関。エネルギー安全保障の確保、経済成長、環境保護、世界的なエンゲージメントを目標とする。

[参考2]「クリーン・エネルギー転換における重要鉱物資源の役割に関する報告書」

 上記報告書の作成には、複数の加盟国からレビュアーが参加しており、我が国からは菊地信之経済局資源安全保障室長が参加。

[参考3]

別添:鷲尾外務副大臣スピーチ原稿(英文(PDF)別ウィンドウで開く和文仮訳(PDF)別ウィンドウで開く