令和3年4月21日

 4月21日(現地時間同日)、ザンビア共和国の首都ルサカ市において、我が方、水内龍太駐ザンビア共和国日本国特命全権大使と先方ブワリャ・ンガンドゥ財務大臣(Hon. Dr. Bwalya Ng’andu, MP, Minister of Finance of the Republic of Zambia)との間で、供与額3億円の廃棄物管理のための無償資金協力「経済社会開発協力」に関する書簡の交換が行われました。

  1. ザンビアの首都ルサカ市では、1日に約1,200トンもの廃棄物が排出されますが、回収率が45%に留まっています。また、メンテナンス不足のために稼働できる廃棄物収集車が減少しており、同市全体の廃棄物回収率は低下傾向にあります。特に、同市の人口の7割が居住し、インフラ整備の遅れている未計画居住区では、廃棄物の無差別投棄により衛生環境が悪化し、水の汚染によってコレラ等の疾患が蔓延するなど、適切な廃棄物管理による衛生環境の改善は喫緊の課題となっています。
  2. この協力は、ルサカ市において、廃棄物収集車等の機材を供与することにより、同市の廃棄物管理能力の向上及び衛生環境の改善に貢献するものです。我が国は、2019年8月に開催した第7回アフリカ開発会議(TICAD7)において、アフリカのきれいな街プラットフォーム等を通じて持続可能な都市づくりを支援する旨表明しており、この協力は同表明を具体化するものです。

 ザンビア共和国の面積は約75.3万平方キロメートル、人口は約1,786万人(2019年、世界銀行)、一人当たり国民総所得(GNI)は約1,450米ドル(2019年、世界銀行)