令和3年4月16日

 4月16日(現地時間同日)、ウズベキスタン共和国の首都タシケントにおいて、我が方、藤山美典駐ウズベキスタン共和国日本国特命全権大使と先方オディルベック・イサーコフ・ウズベキスタン共和国財務省次官(Mr. Odilbek Isakov, Deputy Minister of Finance of the Republic of Uzbekistan)との間で、同国における開発政策支援プログラムのための支援を目的として、総額1.95億米ドルを限度とする有償資金協力に関する交換公文の署名が行われました。

  1. 対象案件の概要
     ウズベキスタンにおいては、経済成長に伴い電力需要が増加していることを受け、発電所の民営化等の改革を進めているものの、ガバナンス、正確な統計データ、国際会計基準に基づく財務管理、発電所の運営・維持管理の強化等が課題となっています。また、同国では、新型コロナウイルスの感染拡大防止のための規制措置等により、経済状況が悪化しており、社会・経済の回復が課題となっています。本ドル建て借款は、ウズベキスタンに対する財政支援を通じて、同国による電力分野の政策課題への取組を促し、同国の社会・経済の回復と安定及び持続的発展に寄与することが期待されます。
  2. 供与条件
  • (1)金利:米ドルLIBOR+110ベーシスポイント
    (注)下限金利は0.1%とする。
  • (2)償還期間:25年(7年の据置期間を含む。)
  • (3)調達条件:アンタイド
  • (注)本借款はドル建てで供与されます。ドル建て借款は、平成27年11月の「質の高いインフラパートナーシップ」において実施する旨発表され、平成28年4月に創設されたものです。

 ウズベキスタン共和国は、面積約44.7万平方キロメートル(日本の約1.2倍)、人口約3,350万人(2020年、国連人口基金)、人口1人当たりの国民総所得(GNI)1,800米ドル(2019年、世界銀行)。