令和3年3月9日

3月9日、我が国政府は、人道危機に直面するアフリカ7か国に対する支援として、2,890万ドル(31億7,900万円)の緊急無償資金協力を実施することを決定しました。

1 今回の協力では、国連世界食糧計画(WFP)、国連児童基金(UNICEF)及び国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)を通じ、アフリカ7か国(ブルキナファソ、中央アフリカ、チャド、コンゴ民主共和国、マリ、ニジェール、南スーダン)に対し、食料支援や、栄養分野、水・衛生分野への支援等を実施します。

2 この協力により、各国において以下のような支援が想定されています。
(1)ブルキナファソ

  • 約4万8,000人に対し、食料支援を実施。
  • 井戸などの約45の給水施設を建設・修繕し、水へのアクセスを改善。
  • 約8,500世帯に対し、衛生用品等の援助物資を供与。

(2)中央アフリカ

  • 約1万6,000人に対し、食料支援を実施。
  • 約3,000人に対し、衛生用品等の援助物資を供与。

(3)チャド

  • 約10基の井戸を設置し、水へのアクセスを改善。
  • 約6,000世帯に対し、衛生用品等の援助物資を供与。

(4)コンゴ民主共和国

  • 約2万7,000人に対し、食料支援を実施。
  • 約270世帯に対し、シェルターの建築・修繕を支援。
  • 子ども約4,500人に対し、栄養物資等を供与。

 (5)マリ

  • 約1万5,000人に対し、水へのアクセスを改善。
  • 約5万人に対し、衛生用品等の援助物資を供与。

(6)ニジェール

  • 約8万3,000人に対し、食料支援を実施。
  • 約8,000人に対し、水へのアクセスを改善。

(7)南スーダン

  • 重度の食料不足となっている地域の約2万人及び国内避難民約6万8,000人に対し、食料支援を実施。
  • 重度の急性栄養不良の子ども約1万5,000人に対し、栄養物資を供与。

[参考1]今回の緊急無償資金協力による国別支援額内訳

  • ブルキナファソ 650万ドル
  • 中央アフリカ 120万ドル
  • チャド 50万ドル
  • コンゴ民主共和国 550万ドル
  • マリ 87万ドル
  • ニジェール 783万ドル
  • 南スーダン 650万ドル

[参考2]国際機関別支援額内訳

  • 国連世界食糧計画(WFP)経由:1,720万ドル
  • 国連児童基金(UNICEF)経由:1,070万ドル
  • 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)経由:100万ドル