令和3年2月9日

 2月9日、WHO・EC共催による「ACT(Access to COVID-19 Tools)アクセラレータ・ファシリテーション・カウンシル第4回会合」がオンライン形式で開催され、茂木敏充外務大臣がビデオ・メッセージで参加したところ、概要は以下のとおりです。

  1. 本会合はムキゼ・南ア保健大臣及びウルスタイン・ノルウェー国際開発大臣両共同議長、テドロスWHO事務局長他が出席し、新型コロナウイルス感染症ワクチン・治療・診断の開発、生産及び公平なアクセスを加速化させるための国際的な枠組み(ACTアクセラレータ)について、現状における課題の確認や、今後の戦略の検討が行われました。
  2. 茂木大臣は、ビデオ・メッセージにおいて、新型コロナ感染症を克服するための国際的な連携の重要性や、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の実現の重要性を強調しました。また、茂木大臣は、我が国として、COVAXファシリティ(COVID-19 Vaccine Global Access Facility)の途上国におけるワクチン供給を支援するための枠組みである「ワクチン事前買取制度(AMC)」への拠出を増額し、合計で2億ドルを拠出することを表明しました。また、我が国として、グローバルファンドを通じた保健システムの強化や、ユニットエイドを通じた治療薬の普及に取り組むとともに、国際社会と連携して新型コロナ対策に取り組んでいく決意を述べました。
  • ACT(Access to COVID-19 Tools)アクセラレータ
     安全で効果があり手頃な価格の新型コロナウイルス感染症ワクチン・治療・診断の開発、生産及び公平なアクセスを加速化させるための国際的な枠組み。2020年5月、欧州連合(EU)主催の「新型コロナウイルス・グローバル対応サミット」にて、我が国を含む8か国及びゲイツ財団が共同提案して発足。
  • ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)
     全ての人が、必要な時に負担可能な費用で質の確保された基礎的な保健サービスを受けられる状態を意味する表現。
  • COVAXファシリティ(COVID-19 Vaccine Global Access Facility
     新型コロナワクチンの製造・供給の促進のため、Gavi(ワクチンと予防接種のための世界同盟(Global Alliance for Vaccines and Immunization))主導の下、立ち上げられた資金調達及び供給調整メカニズム。ワクチンの購入量と市場の需要の保証を通じ規模の経済を活かして交渉し、迅速かつ手頃な価格でワクチンを供給する仕組み。

別添:ビデオメッセージ(和文PDF別ウィンドウで開く英文PDF別ウィンドウで開く