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令和3年1月26日(火曜日)
教育、その他

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旭川医科大学病院長が解任されたとの報道について、新型コロナウイルスの感染拡大と大学の個別試験の変更等

萩生田光一文部科学大臣記者会見映像版

令和3年1月26日(火曜日)に行われた、萩生田光一文部科学大臣の定例記者会見の映像です。

令和3年1月26日萩生田光一文部科学大臣記者会見

令和3年1月26日萩生田光一文部科学大臣記者会見(※「YouTube」文部科学省動画チャンネルへリンク)

萩生田光一文部科学大臣記者会見テキスト版

大臣)
 おはようございます。私からは特にございません。

記者)
 私から2問、お伺いします。まず旭川医科大学で附属病院の病院長が解任されるという事態になりました。新型コロナウイルスに感染した患者受入れをめぐって、学長と対立していたことが明らかになっていますけれども、文科省として把握されている事実関係と、それから今後の対応について。あと、一連の騒動について、大臣の受止めを教えてください。

大臣)
 旭川医科大学において、昨日、学内の会議情報を漏えいしたことなどを理由に、古川病院長を解任したとの旨のプレスリリースが行われたことは承知をしております。学内人事については、各大学の判断で行われるものであり、文部科学省が良し悪しを述べる立場にはありませんが、文科省においては、吉田学長の言動に関する報道について、先月25日付で同大学に対して事実関係の確認を求める文書を発出しており、既に法人及び監事からの回答を得ているところですが、現在、その内容を精査しているところであり、引き続き、事実関係の確認を進めてまいりたいと思います。

記者)
 もう1問ですが、各大学の個別入試について伺います。直前になって入試の方法を変えるという大学が結構出てきていますけども、直前にそうした変更を行うことは受験生にとっては混乱を招きます。こうした各大学の対応についてどのようにお考えかというのがまず1つと、来年度以降、引き続き、コロナの中での受験、入試になると思いますけども、何がしかの制度の変更や日程の変更など検討されているかどうかを教えてください。

大臣)
 例年であれば、公表した募集要項のとおり実施するのが通例ですけれども、現下の新型コロナウイルス感染症の感染状況などを踏まえ、募集要項のとおり実施することが難しい場合があることから、例えば、面接をオンラインで実施をする、試験時間の短縮や開始時間を変更する、実技試験の方法の変更をするといった対応をする大学が現にあるところだと思います。こうしたケースについては、今回のような非常時にあって、入試の公正性の観点も踏まえつつ、同時に、受験機会を最大限確保する観点から、どのような選抜方法などの工夫ができるか、各大学がそれぞれの実情や受験生への影響を考えながら、それぞれのアドミッションポリシーに基づき、学内で慎重に検討し、適切に判断されたものと考えております。他方でですね、宇都宮大学が前期日程、後期日程ともに個別試験を中止をし、大学入学共通テストの成績や出願書類などを総合して選考すること、信州大学が2月8日以降を対象として、いずれかの都道府県に対して緊急事態宣言が発せられている場合、人文学部の前期日程及び後期日程、経法学部の前期日程で個別試験を中止し、大学入学共通テストの結果のみで選考することをそれぞれ1月21日に公表するなどの変更を行う大学も出てきております。選抜方法の大きな変更については、これまで学習準備を重ねてきた受験生に多大な不利益を与えるおそれがあるため、慎重な検討が必要であり、特に出願後は、受験生が予見できない不利益を受けることがないように、出願時点で、既に受験生に示している方法で選抜することを基本として適切に実施するように、1月22日に各大学に向けて通知をしました。現在、出願開始後は、個別試験を取りやめるなどの大きな変更を行った大学はないものと承知しており、文部科学省としましては、試験実施のガイドラインに基づく感染防止対策を徹底し、受験生の立場に立って、各大学の個別試験を適切に実施していただきたいと思っています。また、来年度以降の入試の日程や制度については、私の下に置かれている「大学入試のあり方に関する検討会議」において、ウィズコロナ・ポストコロナ時代の大学入試のあり方を議論しており、今年度の入試の実施状況も踏まえつつ、受験生が安心して入試に臨めるような仕組みについて検討したいと考えております。

記者)
 旭川医大について追加でお聞きしたいんですけれども、一部報道ではその患者の受入体制、大学側が文科省に対して患者の受入体制が整っていない中で受け入れるわけにはいかないというふうに説明しているということですけれども、大臣、先日、言葉だけ見れば不見識だというふうにおっしゃっていましたが、内容を受けてですね、現時点でどういうふうにお考えになっているか、教えてください。

大臣)
 今、こちらからの問い合わせに関しての事実関係を求める文書について、回答いただいたばかりでございますので、その中を精査した上でですね、判断をしたいなと思っています。で、あのとき、言葉の、言うならパワハラという前提で聞かれたものですから。前後の脈略なくその部分だけを聞けばという条件付きで答えたつもりでおりますので、直ちにですね、パワハラだと、けしからんというつもりはないということも申し上げたつもりです。あの、いずれにしても学内のことなので、学長と附属病院の病院長という、言うならば、ある意味、執行部、トップの方たちがこういう形で言い争うことそのものが、やっぱり道民や利用される患者さんたちにとっても不安を与えるのじゃないかと思うので、ここは、ぜひ冷静な対応をきちんと学内でしてもらいたいし、そのために各大学に、監事というものをですね、コンプライアンスを高めるために外部の人も含めて設置をしたわけですから、監事機能というものをしっかり発揮していただいて、まずは、学内できちんと整理をしてもらいたいなと、そう思っています。

(了)

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