日時 令和3年1月26日(火曜日)8時34分~8時41分 於: 参・本会議場中庭側廊下
主な質疑事項
  • 養鶏・鶏卵行政に係る第三者委員会の設置について
  • 大雪の被害状況等について
  • 高病原性鳥インフルエンザについて

 

記者

  アキタフーズの贈収賄事件に絡みまして、第三者による検証委員会の、検討の進捗状況について教えてください。

大臣

  吉川元農林水産大臣がアキタフーズからの収賄の容疑で起訴されたことの報道に関しまして、農水省としても国民に疑念を持たれることがないように、今後の公判の影響等に配慮しつつ、第三者による検証を開始することといたしました。今、設置に向けて準備中であります。準備ができ次第ですね、速やかに検証委員会を設置したいと考えております。

記者

  大臣の最初の御発表から1週間以上経過してるんですけれども、何か時間が掛かっている理由とかはあるんでしょうか。

大臣

  これはやはり先方との調整もありますので、極力速やかにセットしたいと考えております。

記者

  大雪の被害について、関連してちょっと伺いたいんですけれども、被災地を視察されたかと思うんですが、その御所感と、対策についてどうお考えか、お願いいたします。

大臣

  令和2年から3年までの冬期の大雪に係る被害でありますが、今まだ十分な調査を行うことが困難な地域もありますが、現時点においては、東北・北陸地方中心に、26道府県から被害報告を受けておりまして、その主な被害として、野菜、果樹、花きの損傷・倒伏、あるいは農業用ハウス、農業用倉庫、畜産用施設については11,386件の倒壊・破損等の報告を受けておりまして、被害額は約71億円となっております。この被害状況を詳しく調査するために、私自身、23日土曜日に新潟県の方にまいりまして、上越市、南魚沼市でですね、被害状況を視察をしてまいりました。被災した農林漁業者の皆様のお話を伺い、また、新潟県知事、それから上越市長、南魚沼市長、あるいは関係団体からですね、被害状況について話を伺って、要請も受けたところであります。24日日曜日には、葉梨副大臣が秋田県横手市で視察をされて、秋田県知事、横手市長から被害状況について話を伺い、被災した農業者の声も直接伺って、また要請も受けたと報告を受けております。今回の大雪はですね、やはりこれ、一気に集中的に降ったものですから、雪に慣れている地域においても除雪が全く間に合わないと、現場に辿り着くこともできないという中でですね、大きな被害が発生をしていったということでありました。関係者の皆さんと話をしておりますと、やはり営農再開に向けてですね、大きな不安を覚えておられるというお気持ちもお聞きをしましたし、被災された方々にですね、展望を持っていただけるように、例えば施設の再建ですとか、あるいは被災果樹の植え替えですとか、引き続き、現場の率直な声を丁寧に聞いてですね、現場のニーズに応えることができる必要な支援をですね、速やかに検討してまいりたいと考えております。

記者

  鳥インフルエンザに関して2点お伺いします。まず、北陸の方で初めて鳥インフル、富山の方で確認された訳ですけれども、感染が拡大する中で、改めてどう感染防止に取り組んでいかれるかという考えとですね、先日の本部会議の方でですね、野上大臣の方から、国の衛生管理基準を遵守しない養鶏場に対して、事業者名の公表を都道府県に指示するという旨のお考えの表明があったかと思うんですけれども、今後、具体的にいつ頃そういったことをされるのかとか、指示する基準等があれば教えて下さい。

大臣

  今、お話あったとおり、富山県小矢部市の養鶏場でですね、富山県初となる国内38例目、24日には千葉県匝瑳市のあひる農場で国内39例目となる発生が確認をされました。両県においてですね、疑似患畜確定公表後、速やかに殺処分等の防疫措置を開始をして、既に殺処分を完了したと承知しておりますが、国としても、両県との連携を密に取ってですね、必要な人的・物的支援を行ってまいりたいと考えております。飼養衛生管理基準を遵守しない事業者名をですね、公表するという話でありますが、都道府県知事はですね、飼養衛生管理基準の遵守について、農場に対して指導、助言、勧告、命令を行うことができるとされておりまして、その命令に対して、正当な理由がなく従わない場合は、最終的にその旨の公表を行うことができるとされております。農水省としては、防鳥ネットや消毒機器の整備等の支援策の活用を促すとともにですね、全農場の遵守状況が改善されるまで、自主的なフォローアップを繰り返し実施していく考えであります。まずは都道府県による指導の徹底が重要となりますが、一向に改善が見られない農場については、改正家伝法に基づく勧告、命令違反者公表といった措置についても検討することで、より実効性を高めてまいりたいと考えております。

記者

  先ほどの大雪の関連なんですけれども、早急に支援をという話ですけれども、具体的に目途というか、いつぐらいまでにというのは、御計画は今のところ。

大臣

  これはできるだけ速やかにと思っておりますが、今は、まだ十分な被害状況を把握し切れていない状況もありますので、そこも勘案しながらですね、現場の率直な声を聞きながら、現場のニーズに合わせた支援策を検討してまいりたいと思います。

報道官

  よろしいでしょうか。では、以上で終了します。ありがとうございました。

以上