令和3年1月18日
水産庁

国立研究開発法人水産研究・教育機構において令和2年度の資源評価対象魚種119種のうち、サバ類とブリの評価結果が取りまとめられましたのでお知らせいたします。

1.我が国周辺水域の水産資源調査・評価について

水産資源の適切な保存及び管理に資するため、国立研究開発法人水産研究・教育機構を代表とする共同実施機関への事業委託により、毎年、我が国周辺水域の主要な水産資源について資源調査・評価が行われ、公表されています。
資源評価対象魚種については、令和5年度までに200種程度に拡大することとしております。令和2年度資源評価対象魚種は119種となっており、以下の3区分に分かれています。
(1)MSYベースでの資源評価が実施されている、マイワシ、マアジ、マサバ等のTAC魚種7種19系群とホッケ道北系群
(2)資源水準及び動向(※1)が評価されている50種87系群から(1)を除く43種67系群
(3)令和元年度以降に資源評価を開始した69種

今回は、(1)のサバ類4系群、(2)のブリについて、資源水準や動向等の評価結果が公表されました。
※1 資源水準と動向:資源水準は、過去20年以上にわたる資源量や漁獲量等の推移から「高位・中位・低位」の3段階で区分。資源動向は、過去5年間の資源量や漁獲量等の推移から「増加・横ばい・減少」の3段階で区分

2.資源評価結果の概要

上記(1)のサバ類4系群の資源評価の概要につきましては、国立研究開発法人水産研究・教育機構が取りまとめた添付資料を御覧ください。
なお、詳細については以下のURLで公表しています。
http://www.fra.affrc.go.jp/shigen_hyoka/SCmeeting/2019-1/ 

上記(2)のブリの資源水準は高位、動向は減少でした。これにより、資源評価が行われた67系群の資源水準は、高位が16系群、中位が16系群、低位が35系群でした(図1)。
我が国周辺水域の水産資源は、資源水準が高位又は中位水準にあるものが約半数を占めているものの、残りの約半数は依然として低位にとどまっています。
なお、系群ごとの評価結果の概要については、以下のURLで公表しています。
http://abchan.fra.go.jp/digests2020/index.html

図1 我が国周辺水域の水産資源に関する資源水準の状況及び推移(43種67系群)
令和2年度資源評価円グラフ

令和2年度資源評価グラフ

※資源水準及び動向を評価した魚種数は下記の通り。
平成30年度:50種87系群
令和元年度:MSYベースの資源評価に移行したサバ類等4種7系群を除く48種80系群
令和2年度:MSYベースの資源評価に移行したマアジ、マイワシ等5種13系群を除く43種67系群

<添付資料>

MSYベースの資源評価結果の概要
マサバ太平洋系群
マサバ対馬暖流系群
ゴマサバ太平洋系群
ゴマサバ東シナ海系群
資源水準及び動向が評価されているブリを含む43種67系群の資源評価結果の概要
令和2年度我が国周辺水域の資源評価結果一覧

お問合せ先

(資源評価結果の公表について)
水産庁増殖推進部漁場資源課
担当者:沿岸資源班 上田、冨澤、菅
代表:03-3502-8111(内線6800)
ダイヤルイン:03-6744-2377
FAX番号:03-3592-0759

 

(資源評価結果の内容について)
国立研究開発法人水産研究・教育機構研究推進部
担当者:小倉、銭谷
代表:045-788-7615(内線7960)
FAX番号:045-788-5001