(令和2年12月17日(木曜日)11時07分 於:本省中央玄関ホール)

冒頭発言

 今、令和三年度の予算編成のプロセスが進んで来ているところでありますが、外務省の予算の方もお陰様で順調な仕上がりになってきていると思います。
 今、麻生財務大臣と大臣折衝を行ってきたところであります。この大臣折衝におきまして、二点が認められました。
 第一は、このコロナ下で途上国における医療・保健システム等の強化、更には私もこの一年間展開してきました「自由で開かれたインド太平洋」、この実現のための具体的施策、更には経済安全保障と、こういう観点が重要になってきておりまして、その面からの予算、これを確保するために約87億円。
 そして二番目に、このコロナ下、また危機下でもですね、外交・領事業務、これに万全を期する必要があります。そのための外交手段、チャーター機であったりとか、様々なものも確保していかなければならない。同時にリモートでの仕事が増えると。そういった中でのデジタル化の推進。そしてそれに伴うセキュリティー対策の強化、そして新型コロナの感染拡大後にですね、邦人の救出等々の業務に当たってきたわけであります。
 今年、武漢でのですね、帰国オペレーションから始まりまして、最終的に101か国、1万2000人を超える邦人の方のですね、安全な帰国も実現したところでありまして、そういった邦人の保護、こういったこともしっかり進めていかなければならない。緊急事態に対応すると。こういった体制を強化していかなければならないということで、8億円、認められたところであります。

 これらの予算も活用しながらですね、重点施策、しっかりと前に進めて「包容力と力強さを兼ね備えた外交」と、更に前に推し進めて行ければと、このように思っております。

質疑応答

【記者】先ほどの大臣の冒頭発言の中で「自由で開かれたインド太平洋」実現に向けての予算があるということですが、具体的にどういったところに・・・

【大臣】これですね、令和3年度の予算で、今各国との間で様々な「自由で開かれたインド太平洋」については考え方、自由主義であったり、航行の自由、法の支配であったり様々な考え方について共有いたしております。その上で各国との間で、またマルチで何らかの事業を進めていく、このために必要な事業を行うための予算と考えております。