2020年12月22日

2020年度第4四半期(1-3月期)の鋼材需要量は、2,064万トンとなる見通しです。新型コロナウイルス感染症(以下、「感染症」という)の世界的大流行により、前年同期2,137万トンとの比較では-3.4%と減少。前期実績見込み2,032万トンとの比較では、需要先の生産が持ち直すこと等により、+1.6%と微増する見通しです。

  • 国内需要
    (建設部門)土木部門で国土強靭化政策に関連した老朽インフラ設備の更新、防災・減災対策等の公共工事が見込まれるが、建築部門は感染症の影響に伴う設備投資計画の見直し等により低調に推移することが見込まれ、建設部門全体では前年同期比及び前期実績見込比ともに減少。
    (製造業部門)前期実績見込比では需要先の生産持ち直しは継続するものの、サプライチェーン上の在庫の補填が一段落することに加え、感染症の影響が継続しているため、前年同期比では減少する。
  • 輸出
    感染症の影響により前年同期比で減少、前期実績見込比では経済活動の持ち直しにより増加。

今期の粗鋼需要量は、2,350万トン。前年同期の2,411万トンとの比較では-2.5%と減少、前期実績見込み2,190万トンとの比較では+7.3%と増加。

2020年度第4四半期(1-3月期)鋼材需要見通し

  鋼材計
  普通鋼鋼材 特殊鋼鋼材
鋼材需要 2,064万トン 1,611万トン 453万トン
前年同期比 (2,137) -3.4% (1,703) -5.4% ( 435) +4.3%
前期実績見込比 (2,032) +1.6% (1,604) +0.4% ( 428) +5.9%
  ①国内需要 1,395万トン 1,071万トン 324万トン
前年同期比 (1,416) -1.5% (1,112) -3.7% (304) +6.8%
前期実績見込比 (1,427) -2.3% (1,110) -3.5% (317) +2.1%
②輸出 669万トン 540万トン 129万トン
前年同期比 (721) -7.3% (590) -8.5% (131) -1.7%
前期実績見込比 (604) +10.7% (494) +9.3% (110)+16.7%

参考

出荷等相当粗鋼需要量 2,350万トン

前年同期比(2,411) -2.5%
前期実績見込比(2,190) +7.3%

普通鋼鋼材 メーカー・問屋在庫

前期末(12月末見込み)590万トン  在庫率1.12か月
うち国内向け(12月末見込み)523万トン  在庫率1.45か月

注)括弧内は対比する前年同期、前期実績見込みの数量(単位:万トン)
注)千トン単位で計算しているため、合算値が一致しないことがある。

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担当

製造産業局 金属課長 蓮井
担当者:堀口、谷内、岸

電話:03-3501-1511(内線 3661~6)
03-3501-1926(直通)
03-3501-0195(FAX)