環境省・新着情報

令和2年12月15日

総合政策

知多火力発電所7,8号機建設計画に係る計画段階環境配慮書に対する環境大臣意見について

 令和2年12月15日、環境省は、「知多火力発電所7,8号機建設計画 計画段階環境配慮書」(株式会社JERA)に対する環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。 本事業は、株式会社JERAが愛知県知多市に設置している知多火力発電所構内において、液化天然ガス(以下「LNG」という。)を燃料とする1~6号機のうち現在稼働を停止している1~4号機(総出力225.8万kW)に代えて、本事業者が新たにLNGを燃料とするガスタービン及び汽力のコンバインドサイクル発電方式を採用した発電設備(出力約130万kW)を設置するものである。なお、現在稼働を停止している5号機は、令和8年に廃止する予定である。 環境大臣意見では、(1)本事業について、我が国における「2050年カーボンニュートラルの実現」という目標との整合性が図られるよう、検討を行うこと、(2)事業者においては、火力発電の脱炭素化に向けた技術等を追求し、我が国における2050年カーボンニュートラルの実現のために必要な措置を講ずること等を求めている。

1.背景
 環境影響評価法及び電気事業法は、出力11.25万kW以上の火力発電所の設置又は変更の工事を対象事業としており、環境大臣は、事業者から提出された計画段階環境配慮書※について、経済産業大臣からの照会に対して意見を述べることができる。 今後、経済産業大臣から事業者である株式会社JERAに対して、環境大臣意見を勘案した意見が述べられ、事業者は、意見の内容を検討した上で事業計画を決定し、事業段階の環境影響評価(環境影響評価方法書、準備書、評価書)を行うこととなる。

※計画段階環境配慮書:配置・構造又は位置・規模に係る事業の計画段階において、重大な環境影響の回避・低 減についての評価を記載した文書。

2.事業の概要
・事業者     株式会社JERA
・事業位置    愛知県知多市
・燃料      LNG
・発電方式    ガスタービン及び汽力(コンバインドサイクル発電方式)
・出力      約130万kW(約65万kW×2基)
・工事開始時期  令和6年9月(予定)
・運転開始時期  7号機 令和9年8月 (予定)
         8号機 令和9年12月(予定)

3.環境大臣意見
  別紙のとおり。

(参考)環境影響評価に係る手続
・令和2年11月2日 経済産業大臣から環境大臣に意見照会
・令和2年12月15日 環境大臣から経済産業大臣に意見提出

添付資料

(別紙)「知多火力発電所7,8号機建設計画 計画段階環境配慮書」に対する環境大臣意見 [PDF 26 KB]

連絡先
環境省大臣官房環境影響評価課環境影響審査室
代表 03-3581-3351
直通 03-5521-8237
室長 木野修宏 (内線 6231)
室長補佐 豊村紳一郎 (内線 6233)
担当 河田 悠 (内線 6253)

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