2020年10月7日

2020年度第3四半期(10-12月期)の鋼材需要量は、1,945万トンとなる見通しです。新型コロナウイルス感染症(以下、「感染症」という)の世界的大流行により、前年同期2,163万トンとの比較では-10.1%と減少。前期実績見込み1,868万トンとの比較では、需要先の生産が持ち直すこと等により、+4.1%と増加する見通しです。

  • 国内需要
    建設部門:土木部門で国土強靭化政策に関連した老朽インフラ設備の更新、防災・減災対策等の公共工事が見込まれるが、建築部門は感染症の影響等により低調に推移することが見込まれ、建設部門全体では前年同期比および前期実績見込比ともに減少。
    製造業部門:製造業部門では感染症の影響により前年同期比で減少するが、自動車を中心とした需要先の生産持ち直しにより、前期実績見込比では増加。

  • 輸出
    感染症の影響により、前年同期比で減少、前期実績見込比では微増。

今期の粗鋼需要量は、2,111万トン。前年同期の2,365万トンとの比較では-10.7%と減少、前期実績見込み1,884万トンとの比較では+12.0%と増加。

2020年度第3四半期(10-12月期)鋼材需要見通し

  鋼材計
  普通鋼鋼材 特殊鋼鋼材
鋼材需要 1,945万トン 1,560万トン 385万トン
前年同期比 (2,163) -10.1% (1,707) -8.6% ( 456) -15.6%
前期実績見込比 (1,868)+4.1% (1,544)+1.0% (324)+18.7%
  国内需要 1,325万トン 1,040万トン 285万トン
前年同期比 (1,483)-10.7% (1,161)-10.4% (322)-11.5%
前期実績見込比 (1,257)+5.4% (1,029)+1.1% (228)+24.7%
輸出 621万トン 520万トン 101万トン
前年同期比 (680)-8.7% (546)-4.7% (134)-25.2%
前期実績見込比 (611)+1.5% (515)+1.0% (96)+4.6%

(参考)

出荷等相当粗鋼需要量 2,111万トン

前年同期比 (2,365) -10.7%
前期実績見込比 (1,884) +12.0%

普通鋼鋼材 メーカー・問屋在庫

前期末(9月末見込み) 627万トン 在庫率1.33か月
うち国内向け(9月末見込み)559万トン 在庫率1.87か月

注)括弧内は対比する前年同期、前期実績見込みの数量(単位:万トン)
注)千トン単位で計算しているため、合算値が一致しないことがある。

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担当

製造産業局 金属課長 蓮井
担当者:篠原、堀口、谷内、岸

電話:03-3501-1511(内線3661~6)
03-3501-1926(直通)
03-3501-0195(FAX)