令和2年7月28日

 7月27日(現地時間同日)、セネガル共和国の首都ダカールにおいて、我が方、新井辰夫駐ガンビア共和国日本国特命全権大使と先方エブリマ・ウスマン・ンドュール駐セネガル・ガンビア高等弁務官(H.E. Mr. Ebrima Ousmane NDURE, High Commissioner of the Republic of The Gambia to the Republic of Senegal)との間で、供与限度額15.91億円の無償資金協力「第四次地方飲料水供給計画」に関する書簡の交換が行われました。

1 ガンビアにおいては、我が国もこれまで三次にわたり無償資金協力を通じて国内の給水施設の拡充を支援し、給水率の向上に貢献してきていますが、同国で30分以内に改良された飲料水源にアクセスできる住民の割合は、都市部では87%であるのに対し、人口の39%が居住する地方部では63%に留まっており、引き続き支援が必要な状況です。また、地方部の既存飲料水源は老朽化した井戸が多く、その約30%において有機的汚染が報告されるなど、住民は水因性疾患のリスクにさらされており、地方部における給水施設の整備が喫緊の課題となっています。

2 本計画は、ガンビア国内の地方村落において、ソーラー式給水施設を整備することにより、対象村落における安全な水へのアクセス向上を図り、もって水因性疾患リスクの軽減等、同国の持続的発展と基礎生活環境の改善に寄与するものです。

3 我が国は、2019年8月に開催したTICAD7において、生活の向上や経済成長の基盤となる人間の安全保障SDGsの実現別ウィンドウで開くに向けて、「持続可能で強靱な社会の構築への貢献」を表明(PDF)別ウィンドウで開くしており、この計画は同表明を具体化するものです。

[参考]ガンビア共和国基礎データ
 ガンビアの面積は約11,300平方キロメートル(日本の秋田県程度)、人口は約228万人(2018年,世界銀行)、1人当たりの国民総所得(GNI)は約700米ドル(2018年、世界銀行)。