2020年7月8日

2020年度第2四半期(7-9月期)の鋼材需要量は、1,728万トンとなる見通しです。新型コロナウイルス感染症(以下、「感染症」という)の世界的大流行により、前年同期2,281万トンとの比較では-24.3%と減少。前期実績見込み1,709万トンとの比較では、需要先の生産活動が持ち直すこと等により、+1.1%と微増する見通しです。

  • 国内需要
    建設部門:土木部門で国土強靭化政策に関連した老朽インフラ設備の更新、防災・減災対策等の公共工事が見込まれるが、建築部門では、感染症の影響等により低調に推移することが見込まれ、建設部門全体は前年同期比で減少、前期実績見込比では横ばい。
    製造業部門:製造業部門では感染症等の影響により前年同期比で減少するが、日系自動車メーカーの生産水準が段階的に引き上げられていくなかで鋼材需要は持ち直しに向かうことが見込まれ、前期実績見込比では増加。
  • 輸出
    感染症等の影響により、前年同期比で減少、前期実績見込比でも減少。

今期の粗鋼需要量は、1,770万トン。前年同期の2,455万トンとの比較では-27.9%と減少、前期実績見込み1,829万トンとの比較では-3.2%と減少。

2020年度第2四半期(7-9月期)鋼材需要見通し

  鋼材計
  普通鋼鋼材 特殊鋼鋼材
鋼材需要 1,728万トン 1,414万トン 314万トン
前年同期 (2,281) -24.3% (1,817) -22.2% (465) -32.4%
前期実績見込比 (1,709)  +1.1% (1,395)  +1.4% (314)  -0.0%
  ①国内需要 1,197万トン 979万トン 218万トン
前年同期 (1,538) -22.1% (1,213) -19.3% (325) -32.8%
前期実績見込比 (1,140)  +5.0% ( 935)  +4.7% (205)  +6.5%
②輸出 530万トン 435万トン 95万トン
前年同期 (743) -28.6% (604) -27.9% (139) -31.6%
前期実績見込比 (569)  -6.8% ( 460)  -5.4% (109) -12.4%

参考

出荷等相当粗鋼需要量 1,770万トン   

前年同期比   (2,455) -27.9%   
前期実績見込比 (1,829) -3.2%

普通鋼鋼材 メーカー・問屋在庫   

前期末(6月末見込み)     626万トン  在庫率1.41か月   
うち国内向け(6月末見込み)  539万トン  在庫率1.85か月

注)括弧内は対比する前年同期、前期実績見込みの数量(単位:万トン)
注)千トン単位で計算しているため、合算値が一致しないことがある。

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担当

製造産業局金属課長 蓮井
担当者:篠原、谷内、岸

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