2020年5月20日

JISは、鉱工業品、データ、サービスの品質、性能や試験方法などを定めた国家規格です。JISは、社会的環境の変化に対応して、制定・改正されています。社会的に関心の高い重要な制定や改正を月に1回紹介しています。

1.今回のJIS規格制定・改正内容

今回は、3件の制定及び5件の改正を行いました(資料1)。中でも、以下のJISの改正は特に重要です。

①案内用図記号のJIS改正

案内用図記号は、言葉や文字によらず、一目見ただけで多くの情報や案内を可能とするものです。近年の社会事情の変化をふまえつつ、日本人だけでなく外国人観光客にとっても分かりやすい案内表示を目指すために、JIS Z8210(案内用図記号)に「男女共用お手洗」、「こどもお手洗」、「授乳室(女性用)」、「授乳室(男女共用)」、「おむつ交換台」、「介助用ベッド」、「ベビーチェア」、「着替え台」及び「カームダウン・クールダウン」の9つの案内用図記号を追加しました。今回追加された案内用図記号が公共施設等で活用されることによって、より分かりやすい案内表示が行われることが期待されます。

追加された案内用図記号

5 5 授乳室(女性用)
男女共用お手洗 こどもお手洗 授乳室(女性用)
授乳室(男女共用) 5 5
授乳室(男女共用) おむつ交換台 介助用ベッド
5 5 カームダウン・クールダウン
ベビーチェア 着替え台 カームダウン・クールダウン

2.JIS(日本産業規格)とは

JIS(Japanese Industrial Standards)は、製品、データ、サービスなどの種類や品質、それらを確認する試験方法又は評価方法や、要求される規格値などを定めており、例えば、生産者、サービスの提供者、使用者・消費者などが安心して品質が良い製品を入手したり、サービスの提供を受けることができるために用いられています。

経済産業省では、技術の進歩や、社会的環境の変化等、必要に応じて、JISを制定・改正しています。

JISについて、詳しくは、下記のサイトを御覧ください。

JISの閲覧は、下記のサイトより検索ください。

3.過去のニュースリリース

日本産業規格(JIS)制定・改正関連のリリースはこちらを御覧ください。

4. 工業標準化法の一部改正

平成30年第196会通常国会において、「不正競争防止法等の一部を改正する法律」(法律第33号)が可決成立し、工業標準化法が一部改正され、標準化の対象にデータ、サービスが追加され、法律名を“産業標準化法”に改め、“日本工業規格(JIS)”が“日本産業規格(JIS)”に変わりました(令和元年7月1日施行)。

詳しくお知りになりたい場合は、下記のサイトを御覧ください。

5.各規格のお問い合わせ先について

公示された各規格の詳細について、お問い合わせになる場合は、資料1に記載された担当課(1①は、国際標準課)に極力メールにてお問い合わせください。その際は、御氏名、所属(企業等からの問い合わせの場合)、連絡先を明記していただくようお願いします。

関連資料

関連リンク

担当

  • 産業技術環境局基準認証広報室長 齋藤
    担当者:菅、関野、髙野

    電話:03-3501-1511内線(3421~2)
    03-3501-9245(直通)
    03-3501-7851(FAX)

    E-Mail:MLLWA@meti.go.jpメールリンク
    ※新型コロナウイルス感染症対策により、職員不在の場合が多いため、上記メールを活用ください。

  • (各規格のお問い合わせ先)

    産業技術環境局国際標準課長 黒田
    担当者:荒井、宗像 昇(資料2)

    電話:03-3501-1511(内線3423~7)
    03-3501-9277(直通)
    03-3501-8625(FAX)

    E-Mail:s-kijun-ISO@meti.go.jpメールリンク
    ※新型コロナウイルス感染症対策により、職員不在の場合が多いため、上記メールを活用ください。