令和元年12月10日
林野庁


本日、「林業イノベーション現場実装推進プログラム」について、首相官邸で開催された「農林水産業・地域の活力創造本部」において農林水産大臣から報告され、了承されました。

1.背景と目的

厳しい地形条件や低い労働生産性といった林業特有の課題と、人口減少、少子高齢化などの社会的課題に対処していくためには、発展が目覚ましいICTやロボット技術、AI等の先端技術を活用していく必要があります。現在、本格的な伐採期を迎え、機械産業等の林業の技術開発への取組の展開や木材の成分を新素材として開発し新たな産業を創出する取組も始まっており、これを機に、ICTを活用したスマート林業に加え、林業の特性を踏まえた新技術を活用した「林業イノベーション」を推進し、新技術の実証・実装を通じて、林業現場へ導入していくことが重要です。
本プログラムは、新技術の開発から普及に至る取組を効果的に進め、林業現場への導入を加速化することを目的として策定しました。

2.内容のポイント

本プログラムは以下の項目から構成されています。

(1)林業の将来像

我が国の林業を変える新技術として、スマート林業等による伐採、造林、木質新素材の開発によって、実現することが期待できる林業の将来像を示しています。

(2)各技術のロードマップ

ICTやAI等を用いた新技術について、技術毎※に、2025年までを目途に、開発等の現状や課題を整理し、普及に向けた今後の見通しを示しています。
※5分類〔(1)森林資源と森林境界の適正管理、(2)ICTによる生産管理、(3)伐採作業・造林作業の機械化、(4)早生樹等の活用/造林の省力化・軽労化、(5)新素材の開発〕について17項目の技術を提示

(3)技術実装の推進方策

新技術を林業現場に実装するために推進すべき施策や取組を5つの方策※に整理して示しています。
※(1)林業新技術を知る、(2)林業新技術を試す、(3)林業新技術を導入する、(4)林業新技術の実践環境を整備する、(5)林業新技術を発展させる
(参考)
農林水産業・地域の活力創造本部(首相官邸ホームページ)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/nousui/

〈添付資料〉
林業イノベーション現場実装推進プログラム(PDF : 2,611KB)

お問合せ先

森林整備部研究指導課

担当者:土居、小杉
代表:03-3502-8111(内線6211)
ダイヤルイン:03-6744-2311
FAX番号:03-3502-2104

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