1.  冒頭,中谷政務官から,デリバ・センター長の訪日を歓迎するとともに,「国連PKOミッションに世界で最も多くの要員を派遣し,アフリカの平和と安定を支えるエチオピアとの協力関係を重視している」旨述べました。また,エチオピア平和支援訓練研究センター(PSTI:International Peace Support Training Institute)の活動をアフリカのオーナーシップとして評価しており,「安倍総理大臣がTICAD7で表明した『アフリカの平和と安定に向けた新しいアプローチ』(NAPSA)の一環として,今後もPKO訓練センターを積極的に支援していく」旨述べました。
    2.  これに対し,デリバ・センター長からは,アフリカ各国におけるエチオピアのPKO派遣実績及びPSTIが実施する訓練・研修内容について説明するとともに,講師派遣を含む日本のPSTIへの支援に謝意を述べました。また,アフリカの平和と安定に向けた日本の取組を高く評価しました。

     [参考1]
     エチオピア平和支援訓練研究センター(PSTI)
     エチオピア国防省平和維持センター(PKC)傘下の組織として,2011年に設立された。国連PKOやAUソマリア平和維持部隊(AMISOM)等のミッションに従事する人材を育成すべく研修等を実施。日本は,2012年以降,日UNDPパートナーシップ基金「アフリカPKO訓練センター支援」の枠組みで,累計約255万ドルを支援し,邦人講師のべ18名(文民1名,自衛官17名)を派遣した。

     [参考2]
     日UNDPパートナーシップ基金「アフリカPKO訓練センター支援」
     2008年TICADIVにおいてアフリカの「平和の定着・グッドガバナンス」が主要課題の一つとして取り上げられ,アフリカで展開されるPKOへの支援策の一環として,日UNDPパートナーシップ基金の枠組みで「アフリカPKO訓練センター支援」を開始。これまでに13か国のセンターに対して約5400万ドルを支援し,邦人講師のべ60名(文民25名,自衛官35名)を派遣した。