令和元年11月29日
農林水産省


農林水産省は、東京都中央卸売市場に出荷される野菜の生育状況及び価格見通し(令和元年12月)について、主産地等から聞き取りを行いましたので、その結果を公表します。

1.概要

近年、天候不順により野菜の価格変動が大きくなっている中で、野菜の生育状況や価格の見通しを情報発信するため、平成23年より、主産地、卸売会社、中間事業者等から聞き取りを行い、その結果を農林水産省ホームページに掲載しています。
今般、令和元年12月の野菜の生育状況及び価格見通しの聞き取り結果を次のとおり公表します。
なお、聞き取りを行った14品目の野菜の生育状況は、東京都中央卸売市場外において流通するものについても、同様の傾向です。
また、これまでの公表資料は、次のURLページで公開しております。
http://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/yasai_zyukyu/

2.現在の生育状況

(総論)
 

品目 現在の生育状況
根菜類
(だいこん及びにんじん)

だいこんは、平年並み。台風第15号等やその後の長雨の影響に伴い、一部で葉の損傷等が見られる。
にんじんは、10月中旬以降における長雨の影響に伴い、生育が遅延。

葉茎菜類
(はくさい、キャベツ等)

はくさい及びキャベツは、平年並みだが、やや小玉傾向。
ほうれんそうは、10月中旬以降における気温低下や長雨の影響に伴い、生育不良が発生。一部産地において、長雨の影響から播種作業が遅れた。
ねぎは、平年並みだが、やや細物傾向。一部で夏季の高温等の影響に伴い、生育が遅延。
レタスは、10月中旬以降における曇雨天による日照不足等の影響に伴い、品質が低下。
果菜類
(きゅうり、なす等)

きゅうり、なす及びピーマンは、平年並み。
トマトは、平年並みであるが、一部産地において、生育期間における高温の影響に伴い、小玉傾向。

土物類
(ばれいしょ、さといも
及びたまねぎ)

ばれいしょは、北海道において収穫が終了し、作柄良好。長崎県において生育は平年並み。
さといもは、平年並み。一部産地において、台風第15号の大雨や強風等の影響に伴い、生育不良が発生。
たまねぎは、収穫が終了し、作柄良好。

3.今後の生育、出荷及び価格見通し

(各論)

品目 主産地
( )書きは平成30年
12月の入荷
シェア
今後の生育及び出荷見通し 価格見通し
(平年(直近5か年
平均)比)
12月前半 12月後半
だいこん 千葉(49%)
神奈川(43%)

・ 主産地において、生育が平年並みであるため、12月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。

平年並み
で推移
平年並み
で推移
にんじん 千葉(85%)
・ 千葉県において、10月中旬以降における長雨の影響に伴い、生育が遅延しているが、今後、天候が平年並みに推移すれば、生育の回復が見込まれるため、12月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
平年並み
で推移
平年並み
で推移
はくさい 茨城(93%)

・ 茨城県において、10月中旬以降における長雨の影響に伴い、品質低下が懸念されるが、今後、天候が平年並みに推移すれば、順調な出荷が見込まれるため、12月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。

平年並み
で推移
平年並み
で推移
キャベツ
愛知(39%)

千葉(34%)
神奈川(13%)
茨城(13%)

・ 主産地において、生育が平年並であるため、12月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
平年並み
で推移
平年並み
で推移
ほうれんそう
群馬(40%)
茨城(21%)
千葉(15%)
埼玉(12%)


・ 主産地において、10月中旬以降における気温低下や長雨の影響に伴い、生育不良が発生し、一部産地では、長雨の影響から播種作業が遅れたことから、12月前半の出荷数量は平年をやや下回り、価格は平年を上回る見込み。

・ 今後、天候が良好に推移すれば、生育及び出荷数量の回復が見込まれるため、12月後半の出荷数量、価格ともに平年並みに戻る見込み。

高値水準
で推移
平年並み
に戻る
ねぎ
千葉(25%)
茨城(17%)
埼玉(14%)
群馬(11%)


主産地において、生育が平年並であるため、12月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
平年並み
で推移
平年並み
で推移
レタス
静岡(34%)
茨城(14%)
香川(13%)
兵庫(12%)


・ 主産地において、10月中旬以降における曇雨天による日照不足等の影響に伴い、品質が低下しているが、今後、天候が良好に推移すれば、品質の向上が見込まれるため、12月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
平年並み
で推移
平年並み
で推移
きゅうり
宮崎(33%)
千葉(20%)
高知(15%)
埼玉(14%)

・ 主産地において、生育が平年並であるため、12月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。 平年並み
で推移
平年並み
で推移
なす 高知(63%)
福岡(17%)

・ 主産地において、生育が平年並であるため、12月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。

平年並み
で推移
平年並み
で推移
トマト
熊本(51%)
愛知(14%)
栃木(13%)


・ 主産地において、一部産地で、生育期間における高温の影響に伴い、小玉傾向であるものの、生育が平年並みであるため、12月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
平年並み
で推移
平年並み
で推移
ピーマン
茨城(32%)
宮崎(27%)
高知(17%)

・ 主産地において、生育が平年並であるため、12月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。 平年並み
で推移
平年並み
で推移
ばれいしょ
北海道(76%)
長崎(23%)


12月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
平年並み
で推移
平年並み
で推移
さといも 埼玉(66%)
千葉(13%)

・ 主産地において、生育が平年並みであるため、12月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み

平年並み
で推移
平年並み
で推移
たまねぎ 北海道(93%)
12月の出荷数量、価格ともに平年並みで推移する見込み。
平年並み
で推移
平年並み
で推移

注:「平年並み」とは、平年との比率が80%以上、120%未満であることを示している。

<添付資料>
  東京都中央卸売市場における指定野菜の価格の平年比(PDF : 51KB)

お問合せ先

生産局園芸作物課

担当者:朝倉、中村、熊谷
代表:03-3502-8111(内線4822)
ダイヤルイン:03-3502-5961
FAX番号:03-3502-0889

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。

Get Adobe Reader