1.  本19日午後4時15分頃から約20分間,茂木敏充外務大臣は,訪日中のラスムセン「ラスムセン・グローバル」代表(前北大西洋条約機構(NATO)事務総長,元デンマーク首相)(Mr. Anders Fogh Rasmussen, Chairman, Rasmussen Global)と会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。

    1 冒頭
     茂木大臣から,ラスムセン代表の訪日を歓迎した上で,「『自由と民主主義のための世界規模の戦いにおいて,日本は欧州にとって重要なパートナーである』というラスムセン代表の主張を嬉しく思う。」旨述べました。これに対し,ラスムセン代表から,「日EU間で良い連携ができている,来年6月にコペンハーゲンで開催される民主主義サミットに招待したい」旨述べました。

    2 日欧関係
     茂木大臣から,「日EU関係は,日EU・EPA(経済連携協定)及びSPA(戦略的パートナーシップ協定)により緊密である。9月末に日EU首脳が『持続可能な連結性及び質の高いインフラに関する日EUパートナーシップ』文書に署名し,インド太平洋を含む地域での連結性について協力を確認した。また,日・NATO関係は,2014年に安倍総理と貴代表とで署名した日・NATO国別パートナーシップ協力計画(IPCP)に基づき,着実に進展している。」旨述べました。これに対し,ラスムセン代表から,「従来から日・NATO協力の強化を支持している,日EU間の包括的な経済連携協定は世界に範を示した一例である,日本は強い民主主義国家として民主主義を進めている国々に対して輝かしい事例を示していく役割がある,そのために日本と欧州とは協力していく必要が一層ある」旨述べました。

    3 地域情勢
     両者は,アジア及び欧州を含む地域・国際情勢,NATOについて,意見交換を行いました。